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主人公にも安息を  作者: マト4
夏季大会編
63/141

EXP.63 『Seeker』第1部隊

【ソーマ視点】


「お待たせしました……」


「遅くないか? もうキトとベヒモスが来てるぞ」


「すんません」


視界には隠蔽シャドウとは異なるフード付きのボロボロになった黒マントに身を包む青年と大男が走っている。


「俺はキト、ソーマはベヒモスだ」


「マジっすか!? 槍じゃハンマーには勝てないっすよ」


「良いから行ってこい」


鬼の形相になりつつあるアカクラさんに黙って従う。


「スピアー 起動オン飛翔エリアル


形成される槍を構え空中を移動する。


二手に分かれた大男が背に手を回し、多銃身回転式機関砲ガトリングガンを改造した様なハンマーを構える。


滑空しながら突きを繰り出すも、角度をずらされ首を掠める。風圧でフードが外れ、モヒカンの如何にも外国人といった感じの顔が露わになる。


ベヒモスは振り返り様にハンマーをスイングし、防御の体勢に入ったにも関わらず吹き飛ばされる。


飛翔エリアル


風を使って受け身を取り前を向くと既に跳躍を済ませ全体重を乗せた一撃が振り落とされ、先程までいたコンクリートにヒビが入る。


流石はSTRがAランクってとこか。


槍で扉を斬り建物内に逃げ込む。


ベヒモスはハンマーを振りかぶり手元のスイッチを入れる。ガチャという音と共にハンマーを壁に叩きつける。


刹那、壁が吹き飛び、建物が形を保てなくなる。


六発の散弾スプレッドを凝縮したモノを一気にぶち撒ける……瞬間火力だけで見れば、『粒子砲ブラスター』や『広範囲爆裂弾イグニッション』並である。肉体で受けていれば即LOSTだった……。


飛翔エリアル


崩れゆく建物の反対側に向かうべく、宙を舞うのであった。



【アカクラ 視点】


フードを取った長髪の……少女と思わせる容姿の少年が左手に握る拳銃ハンドガンをこちらに向ける。


こちらも負けじと突撃銃アサルトライフルの引き金に指をかける。


……


先に沈黙を破ったのはキトだった。


拳銃ハンドガンから放たれた貫通弾レーザーが俺を狙って直進する。


前転で避けながら物陰に隠れ、銃弾を放つ。


キトは腰から筒を取りスイッチを入れる。青い光が直線上に伸びビームサーベルと化す。


銃弾を切り裂きながら避け、拳銃ハンドガンのトリガーを引いた。




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