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主人公にも安息を  作者: マト4
夏季大会編
55/141

EXP.55 雨のち晴れ その2

【寺戸 視点】


「雨の中、ただでさえ射線が通り辛いってのに……ふざけたルーキーチームだ」


トーマさんの言葉を聞きながら狙撃銃スナイパーライフルのスコープを覗くと、雨が降り続ける市街地の数箇所から煙幕が張られていく。


「めんどくせぇ……栗キンとこにちょっかい出してくる」


「「了解」」



【ユウキ視点】


栗色のジャケットを身につけた三人、長い青髪を結んだ幼さが残った青年……あお選手。そして同じ様な髪型や顔立ちの赤髪の少女……あか選手その背後に立つ突撃銃アサルトライフルを手にしている銀髪の男……栗キン選手。


蒼選手と紅選手のダブルブレイカーが何かを削ったかの様なデザインの白い太刀を手に斬りかかってくる。


だが、この1週間の特訓に比べたら楽に感じるのであった。


栗キン選手はガンナーらしいが、射線に味方がいては撃てない。


蒼選手の左上段からの大振りを白銀で逸らし、紅選手の構えた太刀を右足で蹴る。


蒼選手の上半身と下半身を切り放す。


『蒼 HP全損 LOST』


二つの体が砕け、粒子と化す。


「くそっ紅、退がれ」


紅選手が跳びのき、栗キン選手の突撃銃アサルトライフルが火を噴く。


防御シールド形態モード


左手の籠手に装着された一枚のプレートが孔雀の飾り羽の様に回転し、その姿を大盾へと変えた。


銃弾の嵐を防ぎ、栗キン選手に斬りかかると紅選手が空かさず受太刀に入る。


一度引き、強く踏み込む。


相手が気を抜いた瞬間に両腕を斬り、防御不可状態にしてから胸を貫きトドメを刺す。


『紅 HP全損 LOST』


砕けた身体が雨に流され消えていくのを眺めていると、栗キン選手の身体が宙に浮いた。



【楓月 視点】


「お、やってるな〜」


「もう始まっちまってるじゃねぇか」


「楓月がログインするのが遅いから……」


「さっきから謝ってるだろ……」


それにしても開始15分程度で点を取るとは……つじきりの修行の成果といったところか。


二人と共に空席に座り込むと、


「おーっと! ユウキ選手が止まらない! 2点目を先取したー!」


リオの言葉通りモニターには銀髪くんが紅選手を切り裂くシーンが表示されていた。


「あれってつじきりが良くやってるチェンジオブペースだよな?」


「速さはまだまだだが、上手いもんだな」


ブレイカー個人戦1位の技を受けて憶えたのか……。


「大したもんだな……。ところで、つじきりは?」


「あ〜あいつなら貯めてた仕事がバレて今、ヤスイん所でやらされてる」


「あーなるほど……」


完全に試合の事しか見ていないnekoの視線を辿り、自分が捕まらなかった事に罪悪感を抱きながら映し出される試合をただただ見つめる事しか出来なかった。





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