EXP.51 お買い物
それから1週間……僕達はそれぞれの師匠の元で厳しい特訓に励んでいた。
「ほらほら、守ってるだけじゃ勝てないぞっ」
「そんなこと言ったって……踏み込めないですよ!」
現在、僕は瓦礫の山の上で戦っている。
「足場が悪いからこそ、特訓になるだろ!」
「先輩ばっかり……空中を飛んでズルイでグァッ!」
「それも……そうか……」
『ユウキ LOST 0ー10 勝者 つじきり』
背後に回り、僕の首筋を斬りトドメを刺してから深く考え始めるつじきり先輩。
10本勝負でも全然歯が立たない。でも落ち込んでも意味ないか。
「ユウキ、一回出るぞ」
「はぁ……はい!」
気を取り直して大きく返事をした。
…
「ま、私相手に戦いながら話せるまで出来る様になってるんだから、そう落ち込むな」
「そう言われましても……」
僕達が会話しながら練習ルームから出ると、ソーマと楓月さんが休憩していた。
「お、つじきりと銀髪くん」
「どうも」
「ユウキ〜10本勝負、2〜3点くらいしかない取れねぇんだけど……」
つじきり先輩がリオさんと相談があるらしいので、ソーマの隣の椅子に座ると項垂れながら愚痴ってくる。
「僕なんか攻撃すら出来ないよ」
「つじきりも容赦ねぇな……」
「足場の悪いステージで、自分だけ空中を飛んでるんですよ」
「「それはキツいな……」」
僕が愚痴ってると、つじきり先輩に呼ばれ向かう。
「ちょっと買い物に行くぞ」
「はあ……」
…
街に繰り出した僕達は、図書館と呼ばれる場所に来ていた。
「基本的にスキルはランダムで手に入るが、どうしても欲しいものがある場合はここで入手するんだ……多額だけどな」
「スキルを買いに来たんですか?」
「お前が使うオプションを買いに来た」
本が入った沢山のショーケースがそこら中に設置されており、多くのプレイヤーが説明が表示されたウインドウを眺めている。
「どんなのが、欲しいんだ?」
「わからないんですけど……」
「大雑把にこんなのが欲しい〜とか無いのか?」
少し考える仕草をしながら、口に出す。
「つじきり先輩が使ってた飛ぶやつと……気づかれずに近寄ったり出来るのが欲しいです」
「……となると隠蔽か透化か……」
つじきり先輩が少し考える仕草をしながら何かを呟いている。
「シャドウとステルスって何ですか?」
「『隠蔽』は起動すると少量のMPを消費し続けるが、敵のレーダーに映らなくなる。『透化』は敵の視覚に映らなくなる。ただ、他のオプションが使用不可になるしレーダーには映るんだ」
「なら……隠蔽でお願いします」
僕の回答に頷くとつじきり先輩は、僕を案内してくれた……。
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