EXP.49 特訓 その3
間違って消してしまったので、
内容が少なかったり……薄かったり……解りづらかったりするかもしれませんが、
お許しください。
【ソーマ視点】
「な……」
そんな言葉がつい口から出てしまった。だが、無理もない。
目の前の相手のHPが徐々に減っていき、全損してしまったのだから。
しかし、目の前の相手は立っている。
勝敗が表示されない事から、楓月さんが何かをした事がわかる。
気を引き締めて、愛用の槍を構えて距離を詰める。
狙いを急所に定めて、突きを繰り出す。しかし、矛先に片刃刀を当てて見事に角度を変えられ急所を外してしまう。
すぐに槍を引き戻して、突きを繰り出し続ける。
それすらも見事にずらされ、掠りもしない……それどころか急所を狙ったカウンターが返ってくる。
一度距離を取り、構え直す。
このままじゃ、拉致が空かないな……。
「形状変化ッ!」
と唱え、走り出す。
距離を詰めると、この日一番の速さの突きを繰り出した。
…
【楓月視点】
今日、受けた中で……一番の速さだ。だが、見えない速さじゃない。
手にしている二本の片刃刀を交差させ、突きを無理に受け止めた。
しかし、腹部に僅かに痛みを感じる。
引き抜かれた槍の刃が短いものと長いものの二つに分かれており、防いだのは短い方だったらしい。
「やるなぁ」
「まだまだ、行きますよっ」
青年は攻撃が当たったのがよほど嬉しかったのか笑顔で、槍を構えている。
眼前の青年は身を低くして駆けてくる。
近付いてくる相手を狙って、右手の片刃刀を投げる。青年は片刃刀を弾くと突きを繰り出した。
…
「流石ですね」
青年の繰り出した矛先は、左手の片刃刀で防がれていた。
そして右足の蹴りが腹に刺さっている。
「オールブレードは、その名の通り全身を刃と化す『魔術武器』」
「なるほど……」
俺の解説を聞いた青年は、腹に刺さった刃を見て苦笑した。
槍使いは風に吹かれて、砂の城の様に消えた。
『ソーマ LOST 勝者 楓月』
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