EXP.43 青月の咆哮 その3
キキョウさんの指示に従い、現場に到着すると……。
白獣の注意を林が引き、カレンとAIRAが少し距離を取って射撃していた。
「これより参戦する」
僕とソーマは武器を構えて斬りかかり、アカクラさんは腰に手を回してAIRAの拳銃に似たデザインの突撃銃を取り出し連射する。
白獣が弾を受け、引き気味に戦っている背後を僕達前衛が攻撃する。殺られまいと白獣も、咆哮と共に放電する。白獣から離れた前衛3人を尾で薙ぎ払う。
「カレン、AIRA!!」
「「了解」」
アカクラさんの指示で、AIRAは拳銃のマガジンを装填し、カレンは何かを唱え始める。
「光矢+重力、増幅」
青白い矢の先に黒い球体と白く光るカーソルが現れる。
カレンが唱え終わるのと同時に、AIRAの銃弾とカレンの矢が放たれ鉛色と化す。
二人の弾を受け、白獣の肉体の彼方此方に鉛が埋め込まれている。
重さで動きが鈍った処を一斉に攻める。
「今だっ、ユウキ!」
僕は白銀を逆手に取り、少し離れた距離から駆け出した。
…
ー回想シーンー
「そう言えば……言い忘れてたけど、この装備のスロット入れちゃった……」
「何ですかそれ?」
「そ、そこからか……。スロットって言うのは、プレイヤーメイドの装備品の出来が良い時にスロットって言うのが付くんだけど、そこに補助スキルをセット出来るんだ」
「それは凄いですね。それで……何をセットしたんですか?」
自慢げに解説するカレンを僕は問い詰めた。
ー回想シーン終了ー
走りながら、口を開き唱える。
「跳躍」
その詠唱と共に足元が青く発光する。この魔法スキルは、使用者の跳躍力を超人的にするものである。
自分より二回り程ある白獣の背をも難なく超す程。手に取る白銀が赤いライトエフェクトに包まれる。
初級片手剣・短剣スキル【パニッシャー】
ダメージは通常攻撃と変わらないものの、斬れ味が上がり標的に致命傷を与えやすくなるのである。
頭上の赤い光に気づき、見上げた白獣の右眼を刈り取った。
EXP.44は1時に更新です。
ご意見ご感想お待ちしております。




