EXP.41 Rest of moments
明けましておめでとうございます!!
今年も頑張りますので、見て頂ければ……と思います。
これからも、よろしくお願いします!
カレンがシアさんを捕まえて椅子に座らせると、灰色の髪の男がAIRAさんの隣の椅子に座り口を開く。
「僕はこのワールドのギルドマスターを務めている……ヤスイと言う者だ、よろしく」
そう言いながら、ヤスイさんは手を差し出してきたので、僕も握手をしようと手を出そうとすると、
「おい、ヤスイ。私のユウキ君にお前みたいなのの菌がついたら困るから、馴れ馴れしく触らないでくれるかい」
『私の』という部分を強調しながらシアさんが言うと、
「相変わらず、君は手厳しいな……」
「君にだけだよ」
「まあ、それは置いといて……」
ヤスイさんは指で少し眼鏡をずらしてから話し始めた。
「君の現状を説明しよう。2時間程前に君達は[ブルー・フルミネ]と戦い、勝てないと踏んだカレンが負傷した君を背負って逃げる時間を稼ぐ為に君の仲間が囮になって…………行方不明になった」
目の前の男の口から告げられた言葉を上手く理解出来ずにいる僕に、男は更に続ける。
「君の仲間はこちらにロストして来ない事から……生存は確認出来た。だが、今の君では助けに行くことも出来……」
「貴方に決める権利は無い」
男の言葉が終わる前に口を開く。
「誰に何と言われようとも、僕は助けに行く」
立ち上がろうとした僕を見て、ヤスイさんの顔に僅かな笑みを浮かべながら、
「君は実に面白い。ゲームにそこまで本気でやるのは、なかなか難しい……」
ゲームと言われた時点で、胸ぐらを掴もうとした……、
「だが、とても良い事だ」
最後の言葉に戸惑う僕を見て、ヤスイさんは更に続ける。
「さて、本題に入るが……。君の仲間は通信状況や彼女のマップ表示から消えた事から、かなりの奥地……またはゲリラフィールドでモンスター避けのアイテムを使っていると推測している」
僕は溜まった唾を飲み込む。
「君が行くのなら、僕の部下である彼らにも同行して貰うつもりだ。さて、君は仲間を助けに行くかい?」
僕の決断を皆んなが静かに見守る中、僕は…………。
…
病室から第1部隊の作戦室に移動し、部屋に入るとヤスイさんが手を挙げる。
「待たせたね、キキョウ君」
「転送準備、完了しています」
中には紫色のショートヘアの女性が椅子に座って、いつも見ていている異界人専用のウインドウとホロキーボードを操作していた。
「私は『Seeker』第1部隊のオペレーターを務めています、キキョウと申します。よろしくお願いします」
「よろしくお願いします……」
キキョウと呼ばれた女性が立ち上がり、笑顔で挨拶されたので戸惑いながら挨拶仕返していると、赤髪の男の人が近付いてくる。
「俺の名はアカクラ! 『Seeker』第1部隊隊長を務めてる者だ! よろしく!」
「よろしくお願いします」
「ユウキ、そいつ大きい声出してるだけで小心者だから、強く出ても何も言わないぞ」
少し離れてカレンが放った言葉に疑問を持ちながら、差し出されていた手を握り返す。
だが、カレンの説明は間違っていないらしく、握った手から伝わるほどに……アカクラさんの手は震えていた……。
…
「AIRAは俺と、ソーマは二人に着いてってくれ」
「了解」
「何故、私はお姉様と一緒では駄目なの……?」
「我儘を言うなよ」
急に揉め始めた三人を眺めていると、カレンがヤスイさんの元から戻ってきた。
「辞められた?」
「一様な……。シアがいなかったら結構キツかった……」
「……」
僕達がそんな会話をしていると、
「わかった。AIRAはカレンと、ソーマは俺と彼に同行する。いいな?」
ようやく、話がまとまった三人と共に黒い渦に足を踏み入れた。
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