EXP.38 スキル
もの凄い速さで追ってくる[キラーベア]から逃げる僕達は、走りながら作戦を立てていた。
「シアさんの情報では、この先に少し広がった所があるらしいから、僕と林で[キラーベア]を足止めするから、そこをカレンが狙撃で仕留める」
「わかった」
「了解しました」
カレンが茂みの中に姿を消し、僕達が茂みを抜け、武器を構えると黒熊が飛び掛って来た。
…
黒くて素早い強烈な一撃を林が受け流し、その隙を突いて僕が攻撃していた。
だが、殺られまいと黒い爪の攻撃も増していく。
「ふたりとも離れろ」
耳元に流れるカレンの声に反応して、僕と林は振り返って走り出す。
僕らが一定の距離を取ると、[キラーベア]の背後から蒼色の矢が勢い良く飛び、触れると同時に[キラーベア]を炎の渦に飲み込んだ。
…
「マジか……、半分削るのでやっとだったか……」
カレンの声を聞き、カーソルを合わせると未だHPを半分ほど残した状態で黒熊が立っていた。
「グルルルル……」
「ユウキさん、今のうちに逃げましょう」
僕はしばらく考えた後、結論を導いた。
「カレン、今のもう一回撃てる?」
「あと二発くらいなら撃てるぞ」
「じゃあ……、ちょっと試しにやりますか」
僕の言葉を聞いた二人が戸惑う中、炎が消え始めた黒熊がこちらに歩き始めた。
「カレンは僕の合図でさっきのをお願いします。林は僕が死にそうになったら回収して」
「「りょ、了解」」
戸惑った二人の返事を聞きながら、僕は剣を構え直した。
…
ー回想シーンー
「その6個のスロットにスキルを入れると使えるようになるんだ。因みにスロットは3種類に分かれていて、右手用のライトスロット、左手用のレフトスロット、オプション用のサブスロットがそれぞれ二つずつあるんだ」
「なるほど、ありがとうございました」
ー回想シーン終了ー
僕は剣を左下段に構えて、走り出す。
『ソニック』
そのセリフと同時に剣が青いライトエフェクトに包まれる。
初級片手剣スキル【ソニック】
片手剣の斬れ味と攻撃速度を上げるという技だ。
僕は、青く輝く片手剣を手に黒熊に向かって斬りかかった。
ご意見ご感想お待ちしております。




