EXP.31 一文無し
ホムラ山塔のボスモンスターである[バーニング・リザード]を倒してから一週間近く経過した……。
僕は期末試験の勉強の為にゲームをずっとやっていなかったのだ。
色んな意味で終わった期末試験最終日の帰り道を草磨と共に歩いていた。
「今日からDOA出来るな」
「そうだね」
因みにDOAとは僕がいつもやっているあのVRMMOの事である。正式名称は『Dream Of Adventure』と言うらしい。
「今度、待ち合わせでもして一緒に狩りに行かないか?」
「良いよ。また今度ね」
いつの間にか僕の家の前に着いていたので、草磨に別れを告げて家に入った。
今日からログインすると伝えてあるので、久しぶりにシアさんや林と会えると思うとワクワクしてきなのであった……。
…
「…………二人とも、何で土下座してるんですか?」
こちらに来て目を開けた瞬間に、二人が土下座をしていた……。
「「すいません」」
その後、20分間かけて顔を上げる様に説得した。
…
「それで……どうしたんですか?」
「実は……。詐欺に遭ってしまってね……」
「え」
二人の話によると、僕が試験でログイン出来ない間にチームハウスを手に入れて僕を驚かせようとしていたんだとか。
[バーニング・リザード]の時にかなり稼いだが、足りなかったらしい。稼ごうにも林も試験が近づき、ログイン時間が減ったらしい。
「一昨日くらいにやっと金額が溜まったから、この辺で一番安いハウスを買ったんだが……騙されてお金を取引相手に全部持って行かれてしまったんだ……」
「ギルドに頼んで、その相手を捕まえてもらいましょうよ」
「頼んだんですが……既に雲隠れした様でして……」
「現金に換金して旅行にでも出てるだろうさ」
貯金がなくなったって事は、シアさんの生活に支障が出てしまう。
そんな僕の表情を見て悟ったのか、シアさんが笑顔で僕に言う。
「ま、しばらくの間は節約する様にするから、心配しなくていいよ」
こうして僕達の第二の物語は始まった……。
皆様、お久しぶりです。
第二部の始まりです。
投稿が遅れてしまって申し訳ないです。
久しぶりなので、キャラや書き方などが変わってしまうかもしれませんが、お許しください。
作者の都合で更新出来なかったりもしますが、楽しい作品を作れる様に頑張らせて頂きます。
近いうちに第一部を書き直す(少し設定が変わる……かも)ので、そちらもお楽しみに。
ご意見ご感想お待ちしております。




