EXP.15 また、出会ったよ美少年⁉︎
誰もが一度は耳にしたことがあるであろう授業の終わりを告げる鐘の音が鳴り響く教室にて、帰り支度をしている僕………早乙女 優希は帰宅後の事を考えていた。
今回こそホムラ山塔で、たくさん稼がなきゃ。
ため息を吐いてゲームの思考を一度停止し、向こうの世界に行くために立ち上がった瞬間、廊下側の前の扉が開き黒髪の青年が現れた。
「よ、優希っ」
「やあ、草磨」
「一緒に帰ろうぜっ」
…
僕らが歩く夕暮れ時には春にも拘らず舞い落ちる桜は一つもなく、トボトボといった足音について来る影のみ。
「この週末にやった感想はどうよ?」
「VRって怖い印象が今でも強いけど、自分の肌で感じれるのは良いかな……なんてね」
「良い奴に出会えたみたいだな」
「うん」とつぶやく僕に彼は笑って肩を組んできた。
「でもよぉ〜。ウチのチームの戦力を上げようと思って誘ったのに、他の奴に釣られやがって」
「でも、普通にそっちのチームの方が良さそうだなぁ」
「まだ遅くねぇから、こっち来いよ」
「ちょっと無理かな……」
談笑しながら歩いていると僕の家が見えてくる。彼に別れを告げ鞄から鍵をだそうとすると、背後から声を掛けられる。
「因みにどこのチームなんだ?」
「名前は知らないや……。草磨のチームの名前は?」
「俺のチーム名は……」
…
「こんにちは〜」
「やあ、ユウキ君」
「あの〜シアさん?。聞きたい事があるんですけど良いですか?」
彼女は椅子の上で本を読んでいた手を止め、僕の方向に向き直る。
「シーカー? っていうチーム知ってますか?」
「当たり前じゃないか、『Seeker』探求者を示し常に探究心を忘れないをモットーにしてる有名なチームだろ」
「説明ありがとうございましたー(棒)」
「なんだい、その返し方はっ!」と叫んでいる彼女に対して僕は、疑問が解消されたので狩りに行くべくメニューを出し短剣を装備する。
「もう良いよ、早く行って来なよっ」
彼女は口と手を同時に動かしている。
「たくさん稼いでくるので許してください……」
「……きっ君がそこまで言うなら仕方ないな……」
「行って来ます」
…
地に足を着けると、いつしか目にした光景が聳えていた。
中に入ると、夏を思い出すあの暑さが身体中にまとわりつく。前回は騒動に巻き込まれて全然モンスターを狩れなかったので今回こそ……。
「待ってくださいっ!、銀髪のおにーさんっ」
(こんな暑い空間で元気な人もいるもんだなぁ……)
「待ってくださいってば……」
よくよく考えると、聞いた事があるような声と同時に肩を掴まれる。
振り返ると、フラグを建てて僕を騒動に巻き込んだあの少女がいた……。
「ん、銀髪のおにーさん?」
「はい、眩しいくらいの銀髪のプレイヤーがいたので助けてくれたおにーさんかなって思ったんです」
見た事ないから知らなかったけど、僕の髪の毛って銀髪なの………………え、マジで⁉︎
「どうかしましたか?」
無茶苦茶はずかしい……………………恥ずかし恥ずかし恥ずかし恥ずかし恥ずかし恥ずかし恥ずかし恥ずかし恥ずかし恥ずかし恥ずかし恥ずかし恥ずかしh…
「先日のお礼がまだだったので……」
少女じゃなくて、林は頭を深々と下げてから、
「先日は誠にありがとうございました」
僕の顔が緩む。
「どうかされましたか?」
「……女の子にお礼を言われると照れるなぁ〜」
「……」
え、なんで黙るの?もの凄く沈黙の空気が重いんだけど。
「あの……ボク男なんですけど……」
え
えええええええええええええええええええええええええええええっ‼︎‼︎‼︎‼︎
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