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主人公にも安息を  作者: マト4
BW乱戦編
126/141

EXP.126 OS合戦

【カレン視点】ギルド・地下一階


商店街。

本来であれば商人プレイヤー達が商品、装備・消費系のアイテムを冒険者に売って賑わっているはずの場所。


「クッソ、クソクソ。なんで効かないのよッ!」


「そんな事を私に言われても、困るのだが……」


今は戦場になっていた。

男の引き連れた紫や茶色を混ぜたような液体スライムの群れが進み、通路に落ちている物や小さな店を呑み飲み込み消し去っていく。


「このままじゃ不味いな。茜、一先ず後退しよう」


「嫌よ」


「予想はしていたが、即答、とはな……」


弾が効かない敵に対して私達は中距離武器しか使えない。このままでは弾切れでやられる結末しか想像できない。


「いい加減理解しろヨォ、無駄だッてコトがァ、虫ケラでもそれッくらいの脳はあるだろォがヨォ……」


男が苛立ちを爆発させる寸前。周囲の商店で待ち伏せしていた冒険者プレイヤー達が男を包囲し、アタッカーやガンナー達が標準を男に合わせる。


「撃てーっ!!」


その号令に従って、全方位から一斉に放たれた銃弾や魔法スキルが男に降り注ぐ。


「第二陣、突撃っ!!」


硝煙が消える間も無く、男を包囲していた前衛プレイヤー達が走り出す。


「なァッ、聞いてんだろオゥがッ!!」


爆発した男の怒りに従って液体スライムが炸裂して煙から飛び出てくる。


「タダでこんなに貰って悪いなァッ」


視界が晴れてきた先には、辺りに飛び散った液体スライムと嗤う男以外に誰も居なかった。



【楓月 視点】ポイントF


なんだよ、この爺さん。化け物すぎんだろ!


「先程までの威勢は何処に行かれたのですかな?」


「うるせ、化け物じみた爺さんの相手してんだ、もっとお互いの事を想って優しくしてくれよ」


「ほっほっほっ、それは難しい相談ですな」


その会話を最後に剣撃の速度が増していく。

この爺さんの恐ろしいところは、熟練した「技術」だ。攻撃・強化のスキルを使わずにこれ程の強さ。もし、スキルを使ったらなんて恐ろしくて考えたくもねえ。ま、大体この手のタイプは使わねえんだけどな。


「かなり余裕があるようですな」


「そんな事ねえーーあっぶねーな」


やばかった、本当にやばかった。『疾風』使わなかったら本当にやばかった。


「またその奇術ですかな? ですが、仮想とはいえ、命のやり取りをしているのですから……もう少し集中して頂かなくては」


「その誘いが爺さんじゃなくて、女の子だったらOKするんだけどよ」


俺がLOSTしてでも、早く向こうのOSの能力を解明しないと……。


「次はこっちから行かせてもらうぜ、爺さん」


金属音を立て、火花を散らして、再び剣と刀がぶつかり合った。

毎回、不定期で申し訳ありません。


次回は早めに更新する予定です。



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