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花の棲家-猫柳編-  作者: スプラウトドリム


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5/7

死の淵

最後血が出ます。

女の子がそう言ったら、空間が歪み、猫柳があった場所には扉が出てきた。

扉はおとぎ話に出てきそうな可愛らしい風格で、女の子が入れるくらいの小さい大きさだ。

俺は猫柳が消えて、扉が現れてびっくりして棒立ちしていると、女の子は俺に手を差し出した。


...俺の、手を、差し出せって、ことか?


少し悩んだ末、夕は女の子の手に手を添えることにした。

手を置いたら、女の子は眉を潜めた。


「チッ!鍵じゃ!鍵ぃ!持ってきたんじゃろ」

大きな舌打ちをして、手を振りほどき、強めの口調で話す。


それなら最初からそう言えよ!


しかし相手は子供だ。夕はそんな心の声を全力で抑え込み、考えた。

鍵?ここに入る前に使ったものか?でもそれはここへ入ってくるときに使って消えてしまった。

じゃあこの女の子が言う鍵はなんだ?

まだ俺が鍵を持っていると思っているのだろうか?

「...」

「...」

少しの間、無言の時間が続いて、先に女の子がが声を出した。

「まさか、お前...しらんのか?」

女の子は俺に恐る恐る聞いた。

「何を?」

女の子は驚いたような顔をして、大きなため息を吐いてから、小さな独り言を呟いた。

「あの子らしいな...」

女の子は口元に笑みを浮かばせた。

あの子?柳のことか?やっぱりこの子は柳を知っている?それに柳に似ているこの子は本当に誰だ?

「柳を知って...」

俺は言葉を言い切るより先に、女の子の手は猫の手に変形し、その手は俺の頭を貫いた。

「あぁぁぁぁぁぁぁ!!」

視界が真っ赤だ。前が見えない。頭が熱い。熱い!痛い!痛い!痛い!血がどんどん流れていくのが分かる、やばい!死ぬ。嫌だ、嫌だ、嫌だ!まだ柳に会えてない!

「や、なぎ...」

毎週一回更新します。

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