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「おめでとう?」
扉の方を見るとギルが拍手していた。
カリンの顔はさらに真っ赤になってレオンの影に隠れてしまった。
「じゃあ俺はケーキでも持ってこようかな」
「…ぎるぅっっ!!!」
真っ赤になったカリンの怒声が廊下に響き渡った。
*
「ねえ、月明かりが綺麗よ」
「ええ…あなたと出会った日を思い出します」
「…長くなる?」
「もちろんです」
「はあ」
「私たちを喚び出した人は大きな欲望を孕んでいて、ボロボロだった。泥に塗れて傷を作って、それでも美しかった…ええ、どんなお姿でもお嬢様は美しかったです。身なりを整えた後のあなたの近くにいるとまるで私たちも絵画の世界に入ったかのような感覚になれました…」
侍女の話は1時間ほど続いた。
「眠いわ」
「あら?確かにもう夜が更けてしまいましたね。良い夜を」
「おやすみ」
ゆっくりと扉を閉めた。




