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1.エレナ
月光に照らされる巨大な世界樹のふもと。美しい彫刻が施された木造りの書斎で、すっと背が高く、長い耳を持つエルフのエレナは、羊皮紙に羽ペンで静かに書き物をしていた。
部屋の祭壇には、直径が10cmほどの白くうっすら光る玉が飾られている。
ふと部屋の明るさが増す。エレナが振り返ると、それまで静まり返っていた玉は強く脈打つように光を放っている。
「まさか……魔王が……復活?」
エレナが震える声でつぶやいた瞬間、突然現れた「時空の裂け目」へと吸い込まれて消えた。
あとには何もなかったような静けさが残るだけであった。




