表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
38/41

38話【いつもの日常】

「おはようございます先輩」


「おはよ」


いつもと同じ曲がり角に凛華がいた。

いつも通り挨拶を交わしてから共に歩き出す。


「相変わらず眠そうですね」


「そうか?

今日はそんなに眠くないぞ」


こうして交わす言葉も気が付けば慣れていた。

最初は面倒だと思っていたものも慣れればそうでもなくなっていた。


「そう言えば、先生が再来週に体育祭があるって言ってましたがうちの学校の体育祭は何をするんですか?」


「うっ……もうそんな時期か…」


思い出したくもないものを思い出してしまった。

それが顔に出てたのか、凛華が不思議そうにこちらを見てきた。


「そんなに嫌なんですか?」


「そうだな……先生達はあまり説明しないと思うから説明してやるか……」


涼介は一度ため息をついてから説明を始めた。


「うちの学校の体育祭は土日の2日間を使うんだ

そして、どちらの日もメインとなる種目がある

そのメインの種目がヤバいんだ」


「先輩がヤバいって使うのなんか新鮮ですね」


「説明辞めていいか?」


体育祭のことはあまり考えたくなかった。


「続きお願いします」


凛華が大人しくなったことを確認すると涼介はまた話し出した。


「まぁそれで、二日目のメインが特に注意すべきものなんだ」


「種目とかは決まってるんですか?」


「あぁ、決まってる」


「それは()()()()()()ものなんですか?」


()()()()()()()()()()ものだと俺は思う」


「なら教えてください」


「その種目はーーーーーーーー借り物()()だ」


「え?

借り物()()ですか?

それの何がヤバいんですか?」


凛華はまた不思議な顔をした。


「多分お前はただ借りてくるだけだと思ってるだろうが、借りてくるものが重要なんだ

そして、ゴールすることも大事なんだ」


「どういう事ですか?」


「まず、借りてくるものから説明するが、お題は俺達が考えるんだ

そして、お題は法に触れるものじゃない限り()()()()()()なんだ」


「なんでもですか…?」


「あぁ、なんでもだ

なら参加しなきゃいいと思うだろうが、借り物競争は一、二年生は全員強制参加の種目だ

だから、出ないという選択肢はない」


「それは……大変ですね

それで、ゴールしなきゃいけないとはどういう事ですか?」


「先生がそんななんでもありの借り物競争を無条件で許すと思うか?」


「まぁ、普通ならダメだと思いますが、お祭りならいいんじゃないですか?」


「いや、お祭りだから許されるとかそういう次元の話じゃないんだよ」


「はぁ……?」


イマイチピンと来ていないのか凛華は空返事をした。


「まぁ、とりあえず言うと、ゴール出来なければ、課題を提出しなきゃいけないんだよ」


「あー、そういう事ですね

その条件なら勉強もするし先生は納得してくれますね

でも、それならあんまりキツくないじゃないですか」


「いや、うちの学校の体育祭は毎回次の日が体育の日の時に行われるんだ

だから、三連休になるんだ」


「それなら尚更楽じゃないですか」


「そう考えるやつが多いから先生達は3日間フルに使わなきゃ終わらないような量の課題を出すんだ」


つまり、ゴール出来なきゃせっかくの三連休なのに、勉強をしなければいけないということだ。


凛華もその事を理解したのか納得したような顔をしていた。


「あれ?

なら一日目はどうなんですか?」


今の説明は二日目の種目であって、一日目の事については話をしなかった。


「あー、まぁ一日目は関係ないだろ

去年もそうだったし」


「そうなんですね」


「あぁ」


「説明ありがとうございました

また放課後に会いましょうね」


もうすぐ学校に着くため凛華は小走りで学校に向かった。



面白かったらブックマーク、星を頂けたら幸いです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ