34話【パジャマパーティー】
それからまた何かが起こるというわけでもなく、二人は無事に入浴を済ませた。
「こうして、お風呂上がりに先輩と話しているとパジャマパーティーしてるみたいですね」
「そうだな、てかなんでお前はまた俺のジャージを着てるんだ?」
凛華は家から色々なものを取って来たはずなのに、パジャマだけは涼介のジャージのままだった。
「えぇ~いいじゃないですか
それより、パジャマパーティーと言ったら布団で寝っ転がりながら話すのが定番ですよ~」
「いや、知らん
つーか、お前と俺は寝る部屋違うぞ」
「えぇ、それなら寝る前まで一緒の部屋にいるのじゃダメですか?」
「いや、お前そのまま寝るやつだろ」
「大丈夫ですよ~
凛華ちゃんそーいう所はしっかりしてる子なんで」
「自分で言うかそれ
まぁ、それならいいか」
「やった~!
お布団持って先輩の部屋へ行きましょう!」
俺もこいつにつくづく甘いな……
そう思いながら部屋に案内した。
◇◆◇◆◇◆
「さて、準備完了ですね」
凛華は涼介の部屋に布団を敷くと涼介のベットに飛び込んだ。
「おい、待てなんでお前が俺のベットに寝っ転がってるんだ?」
「ダメですか?」
「あぁ、お前はさっき敷いた布団で寝ろ」
「えぇ、酷いですよ~
私客人ですよ?
それに、寝る時は出て行くので今はここがいいですー
ていうか、もう動きたくないです」
「はぁ……ちゃんと出てけよ…」
「もちろんですとも」
完全に出ていく気ないだろ……
凛華は涼介の枕に顔を填めていた。
そんなことをしていたと思ったら凛華は涼介の方を見た。
「それじゃ、パジャマパーティーを始めましょー」
「そーいえば、パジャマパーティーって何やるんだ?」
パジャマパーティーなどやったことの無い涼介は何をするのか全くわからなかった。
「え?えーと………恋バナとか?」
「なんで疑問形なんだよ
お前もわかってないんだろ……」
「にゃはは、そんなわけないじゃないですか~
とりあえず、先輩から恋バナどーぞ」
「はぁ……恋バナって言っても俺何もないぞ」
「えぇ、つまんないです~
好きな人とかいたことないんですか?」
好きな人……学生時代誰しもが一人や二人くらいは好きな人とかがいる物だろう。
しかし、涼介にはまだ出来たことが無かった。
「……いないな」
今まで忙しかったり、色々あったためそんな特別な人を作ることなどしたことないなと考え事をしていたため、反応が遅れてしまった。
「なんですかその間は!!
本当はいたんですよね?」
「いや、いねぇからちょっと考え事してただけだ」
「怪しいですね、もしかして舞先輩ですか!?」
「ちげぇよ、あいつは友達………のばず」
俺は友達と思ってるし、あいつは誰でも友達と言うから友達のはずだ。
「じゃあ蛍ちゃん!?」
「ちげぇよ
第1まともに話したことすらない」
部活動に行かないと普通は学年が違う人と関わることも無いだろう、普通は。
「ならもしかして………私!?
いやぁ~照れちゃいますね
凛華ちゃんモテモテだからなぁ
可愛いからなぁ
なんでも出来ちゃうからなぁ」
「ないな」
「即答!?
ちょっとは迷ってくださいよ~
ていうか、なんで私の時だけそんな3文字で終わらせるんですか!」
「オレオマエウザイ」
「そんなカタコトで言ってもダメですからね!
これは絶対に先輩には何か話してもらいますからね!!」
深夜テンションなのかやけに凛華のテンションが高くなっていた。
「いや、ほんとに俺になんもないから」
「ホントのホントにですか?」
「はぁ…」
やけにしつこく聞いてくる凛華に涼介は折れたのかため息をついた。
「ほんとに聞いてもいいもんじゃないぞ」
「おっ、楽しみです」
「せいぜい今の自分に後悔するんだな」
どうせ凛華は見たはずだ、だから後々聞かれたり気を使われるより、話してしまおう。
そんな気持ちで涼介は自分の過去について話し出した。
終わらない9月22日………いや、長スギィ




