第十七話「風子と読子の絶交」
「野薔薇さん、最近学校でも悪い噂が立ってるけど大丈夫やろか……」
読子は風子と通学路を歩きながら、つぶやくように不安を吐露した。
「たむろしてるからね。悪い噂が立つのはしょうがないよ」
どこまでも脳天気な風子に、読子は苦笑いをしたかと思うと、今度は落ち込んだ表情を見せた。
「私、正直野薔薇さんの事はまだちょっと怖いねん」
「どうして?口は悪いけど、仲間意識は強い方だよ?」
「うん、でも……」
「悪い思想でも見えるの?」
「……」
読子は口をつぐんだ。思想を見る事のできる読子からしたら、不用意な発言は必要以上に対象を傷つけてしまうからだ。
実際には悪い思想というのがあるわけではない。ただ不快な思想から主観的に判断するだけである。
二人が気まずい雰囲気の中、学校に到着すると、読子は自分のジョギング用のシューズ・バッグに異変を感じ取った。
「どうしたの?読子ちゃん」
「誰かに触られとる……」
読子が中を開けると、ジョギング用に置いておいたピンクのスニーカーがズタズタに引き裂かれているのを見つけた。
風子は読子を憐れむような目で見たが、読子は何でもない事のようにあっさりと流した。
「誰かが軽量化してくれたみたいや」
*
読子への陰湿ないじめはこれだけではなかった。前にあったのと同じように、『死』と一面に書かれた手紙も頻繁に机の中に入れられるようになり、読子の日常生活を更に陰鬱なものに変えていった。
読子は犯人の目星をすでに付けていた。
自分が小説家デビューした際に文芸部を抜けた事で、最も被害を受けた者の犯行。読子はそう睨んでいたのだ。
読子はその人物を放課後に呼び出した。
「なぁに?月原さん。話って」
ギョロリとした目に、セミロングのヘアの先をくるりと曲げたその女は文芸部部長、天堂魅咲だった。
先手を打ったのは、魅咲の方だった。
「あなたは正直、文芸部の部員からそれほど好かれているわけじゃないわ。巨大な才能への嫉妬というやつね。もし部員が何かしたらその時はごめんなさいね?」
眼力のこもったギョロ目に、読子は一瞬、口をつぐんでしまった。
「(あかん、この人は多分どれだけ問い詰めてもシラを切り通すような人や)」
読子はあえて、逆の方向から攻めてみる事にした。
「それは構いません。それよりもあなたの力をお借りしたいのです」
読子は犯人が分からない事を逆手に取って、協力を仰ぐ事にしたのである。
読子は一面『死』と書かれた手紙を魅咲に見せてみる事にした。
案の定、魅咲はその手紙を初めてみるかのような反応を見せた。
「これはひどい……きっと狂人の仕業ね。あまり気にしない方がいいわ」
読子は魅咲の反応から搾り取れるだけの情報を絞り出そうと目を凝らした。
「(私の予想と違う。こんな一面に同じ文字が書かれた手紙を何度も入れてきたり、シューズをズタズタにしてからシューズバッグに戻してる辺り、理性的な人間という事は明らかや)」
魅咲はシャツの胸ポケットから手帳とペンを取り出した。
「最近あなたに起こった事を詳しく教えてくれない?何か事件の手がかりが掴めるかもしれないから」
魅咲は読子に協力的だった。
その思想が読子の能力『アストラルビジョン』から見て、嘘の善意である事はとっくに分かっていた。
しかし読子への多大なる興味だけは本当のようだったので、読子はあえて相手の思惑に乗ってみることにした。
「ふむふむ……あなたの友達の如月風子さんはコアラのマーチが好物なのね……理由は無数に存在する絵柄のバリエーション、表面の肌触り、チョコの入っている内側と外側の絶妙な割合……」
「(ちょっと詳しく聞き過ぎちゃう?それに何で風子ちゃんの事まで……)」
読子は、小さな事でも根掘り葉掘り聞く魅咲を変に思いながらも、文芸部部長の興味の範囲の広さに、僅かながら尊敬の念を持った。
魅咲は得られる限りの情報を読子から聞き出したかと思うと、満足気に教室から出て行ってしまった。
疲弊した読子はぐったりと自分の席にもたれかかり、大きく息を吐いた。
夕暮れ時、いつの間にか教室に編入生の道玄坂紅葉が入ってきていた。
「さっきの奴、何か臭うな」
「あなたは……風子ちゃんの幼なじみの……!」
紅葉は自家製の紙巻きタバコを吸いながら、教室後ろにある低い本棚の上に足を組んで座っていた。
「ま、私には関係ない。私が興味あるのは科学と風子だけだからな」
「道玄坂さんは風子ちゃんに何を期待しとるん?」
「コーヨー博士と呼べ。私は風子に運動部統括になって欲しいと思っている」
「運動部統括?」
「そうだ。風子にはその力がある」
読子はあからさまに険しい顔をした。
「私は権力に立ち向かう風子ちゃんが好きや。運動部統括のような責任に束縛された立場は風子ちゃんには合わへんと思う」
「お前は風子を知らないから、そんな勝手な事を言っているんだ」
紅葉はいつものように断言調を崩さなかった。
根の強い読子も負けじと応戦する。
「風子ちゃんはいつも権力に立ち向かってきたんや。今の風子ちゃんを知っているのは私の方や!」
「ならばその目で見るんだな。今風子は運動部統括になる為に全力を尽くしている。何もあからさまに権力を憎む事だけが権力と戦う事じゃないんだ」
紅葉はグラウンドの方を指差した。読子はその言葉を確かめる為に席を立った。
「(風子ちゃんは決して権力構造の部品になったりはしないっ……!)」
読子が中庭を通りすぎようとした時、天堂魅咲が読子の足を止めた。
「完成したわよ。あなたの未来が」
魅咲は右側に赤い本、左側に青い本を宙に浮かせて、自信ありげに立っていた。
「何のこと?」
「あなたからもらった情報をこの『過去の書』に書く事により、私は未来を知る事ができる。過去の書が導き出した未来がこの青い『未来の書』に書き出される。それが私の『エール・ド・パピヨン』の能力。『未来は常に過去の総体である』というのが私の持論よ。原因である過去を制するものが、結果である未来を制する、というわけ」
魅咲の早口でまくし立てる言論勝負に、読子はやむなく応戦を強いられた。
「私の未来をあなたが知っていると?」
「そう。そして未来の書にはこう書かれているわ。『あなたは今日、如月風子と絶交する』と」
読子はその言葉にショックを受け、青ざめた。
「そんなんデタラメや!私と風子ちゃんの仲が引き裂かれるわけがない!」
「あら、人間関係は押したり引いたりよ。壊れる事なんて恐れてたら何もできないわ」
魅咲はしたり顔で完全に場を支配していた。
読子は今にも魅咲に飛びかかりそうな剣幕で魅咲を睨んだ。
「そんなに怖い顔しないで。私はあなたに何もしていないじゃない?
私はただ未来を指し示すだけ。文化部統括となる私は直接自分で戦うなんて野蛮な事はしない。あなたもそのはずでしょう?」
口下手な読子には、口喧嘩で魅咲に勝つことは到底できそうになかった。
それよりも自分の目で風子の行動を見る事が、今は何よりも重要だった。
グラウンドにたどり着いた読子は、必死に風子の姿を探した。
ちょうど風子はソフトボール部と試合をしている最中だった。
読子は事の成り行きをソフトボール部員に問いただした。
「無所属の風子ちゃんがどうしてソフトボールを?」
「運動部統括の票を獲得する為よ。生徒会への立候補の時に生徒からの信頼を獲得する為に、色んな部の試合に出たり、あるいは直接勝負して戦ったりして結果を残すの。そうすれば運動部統括に立候補した時に圧倒的に有利になるというわけ」
「風子ちゃん……本当に運動部統括になるんか……」
読子は紅葉の言っている事が正しい事を知り、ショックの色を隠せなかった。
試合を終え、タオルで汗を拭きながらやってくる風子を、読子は神妙な顔つきで見つめた。
「読子ちゃん、見てくれてたんだ。どうだった?あの無謀なホームスチール」
「風子ちゃん、私は認めへんで。運動部統括になる事」
「え?」
風子は読子の発言を尊重し、それに応えるように自分の思いをはっきりと告げた。
「私はなると決めたらなるんだ。例え周りが何と言おうと、私は決して曲げない」
「私と絶交する事になっても?」
読子の試すような発言に風子は口をつぐんだ。読子はその事が、風子が絶交を暗に承諾したものと見なした。
しかし、儀式がまだ済んではいなかった。
「着替えたら、校舎の裏に来て」
夕焼けに照らされた校舎裏に、読子は風子を呼び出した。
「ずっと言いたいと思っていた。あなたのキライな所」
読子は自分が激情に流されている事を客観的に理解していた。
しかし不思議な力に後押しされ、風子を攻撃せざるを得ない心情になってしまったのだ。
何が何やら分からない風子は、ただ呆然とその光景に既視感を感じていた。
これは新学期の日に、読子から「キライ」と告白される夢を見た時と同じ光景だったからである。
「笑っている所も、元気で明るい所も、正義感を振りかざす所も、いっつも体操服着てる所も、みんな大嫌い!!!」
読子はそう言って、風子の顔も見ずに走り去った。
風子はただ呆然としてその場に立ち尽くす事しかできなかった。
「あの時見たのも夢。そしてこれも……夢だ……」
風子の目から涙がこぼれ、夕焼けに照らされた風子の影が、校舎の壁から崩れ落ちた。
*
夜通し泣き明かした次の日、読子はもはや廃人同然となった。
何もする気がなく、何も食べる気が起きず、ただ赤ん坊のようにうずくまっているだけ。
「もう人生終わりや。大切な人を傷つけてしまった……」
自責の念は容赦なく読子を襲った。
そんな読子を訪ねたのは意外な人物だった。
読子の母がその人物を中に入れると、読子はそれを見て思わずベッドから飛び起きた。
それは野薔薇だった。
「木下さん!どうしてここに?」
「あんな風子見てられないからだよ。腑抜けた風子を殴るより、お前を何とかした方がいいと思ってよ。
正直お前とは別に仲良いわけじゃないけど、今の状況はどう考えても変だろ。何があったんだよお前ら」
読子は口をつぐんだ。とても野薔薇に全てを説明できるような状況でも、状態でも無かった。
野薔薇は何も話さない読子を見て、独断で決める事にした。
「わかった。説明なんかどうでもいいよ。私には分かってるんだ。お前、能力出してみろよ。目で見るやつ」
読子は言われるがままに左目を抑え、右目に意識を集中させて、アストラルビジョンを使おうとした。だが、それはピクリとも発動しなかった。
読子は自分が本当に廃人になってしまったのだと思った。
野薔薇はそれさえも分かっているようだった。
「ミキの時と同じだ。お前は力を取り上げられたんだよ。自分の力を過信するあまり、よく見ていなかったんだよ」
「見ていなかった?」
「そうだ。お前が頑張ってる風子を見て、キライになるわけなんてないんだよ」
「私にも分からへん!何で風子ちゃんの好きやった部分が全部キライになるんか、分からへんねん!」
読子は自暴自棄になり、野薔薇に想いの全てを吐露した。
「病んでるんだよ。でもそれもいつかは終わりが来る。それにはきっかけが必要なんだ。ちょっと来い」
野薔薇はパジャマ姿の読子を庭まで引っ張りだした。
そして野薔薇は自分の右腕が飼っている悪魔の能力を見せた。
悪魔は野薔薇に取り付き、髪の毛まで侵食するほどの、赤黒い異形となって読子を驚かせた。
「これが私の能力だ。名前はENMA」
だが読子はその悪魔を直視する事はできず、目をそらしていた。
「ちゃんと見てくれよ。私の事。お前は目がいいんだろ!?なんでちゃんと使わないんだよ!」
「使ってる!」
「嘘つけ!お前はそう言いながら、都合の悪い事だけは目をそらしてるんだよ!」
「そんなん、自分じゃ分からへんもん……」
「だから見ろって教えてやってるんだよ!」
野薔薇は左手で読子の頭を掴み、自分の右腕に近づけた。
「どうだ、私の悪魔をちゃんと見ろ!目をそらすな!」
読子はビックリしながらも、野薔薇の白い腕を見た。
この時、読子は初めて野薔薇という存在そのものをしっかりと見たのである。
読子は自分の内から、ふつふつと湧き上がってくるものを感じた。
「野薔薇さん、キレイ……」
「はぁ!?」
読子は毛穴まで見透かさんばかりに、野薔薇を凝視、観察した。
この時、読子の目は完全に開かれたのである。
「すごくキレイや、野薔薇さん!こんなにキレイやなんて知らんかった!」
野薔薇はジリジリとにじり寄ってくる読子にたじろいだ。
「バカ!何言ってるんだよ!私じゃなくて能力の方を……」
「能力もキレイやけど、野薔薇さんもキレイや!ああ、なんか好きで好きでたまらんくなってきた!」
読子はだんだんと元気を取り戻した。
そして今にも野薔薇に抱きつかんばかりの愛着を野薔薇に見せはじめた。
「野薔薇さん!」
「馬鹿野郎!私の事はいいんだよ!その目で風子を見てやれよ!風子はその……たまに……キレイな所があるからさ……」
野薔薇は照れながら頭を掻いた。
「見る!私、今なら何でも見れそうな気がする!」
「それがお前の真の能力だ。惜しまずにちゃんと使えよ」
「うん!ありがとう野薔薇さん!」
*
読子は次の日、まず天堂魅咲の元に向かった。
今の読子なら相手の場所を遠くから探す事くらいはわけもなかった。
魅咲は相変わらずの高慢な態度で読子を見下ろした。
「私の予言は当たっていたでしょう?」
「ドンピシャリや、流石は文化部統括を目指すだけの事はある。でも残念やったな。文化部統括になるのは私、月原読子やからな」
「何ですって!」
魅咲は恐ろしい顔付きで読子を睨んだ。
「私に逆らったらどうなるか教えてあげましょうか!?」
そう言って青い『未来の書』を取り出した。
「あなたが昨日、体験した事は全て『私が創り出したあなたの未来』だったの。過去の書を埋めてから、この未来の書の表紙に『如月風子と絶交する未来』と題したから、その通りになったというわけよ。その気になればあなたを殺す事くらい、わけもないわ」
読子は強がる魅咲に苦笑した。
「それは嘘やな。あれだけの情報で私が死ぬ未来を創り出せるわけがない。ブラフも見透かされたら笑いもんにしかならんで、文芸部部長さん」
読子はもはや全く魅咲の迫力に動じていなかった。
場を支配しているのは読子の方だった。
「この……文芸部の裏切り者!じゃああなたが退学する未来でも創りだしてあげるわよ!!!」
「それも無理やな。天堂さんの能力はもう割れとるねん」
読子は左目を隠し、右目に意識を集中させた。
「魂体視野!」
読子は新たに獲得した能力を使い、魅咲の持つ『未来の書』から、一筋の魂の炎、エーテルが読子の脳に繋がれているのを見破った。
「これが正体や。天堂さんの能力は未来を予知するわけじゃない。自分の筋書き通りになるように、ただ相手の脳を遠隔でコントロールしようとするだけの能力や。『未来は過去の総体』なんて、もっともそうな事を言っておいて、ただ相手に能力をぶつけとるだけに過ぎひんというわけや」
「くそ!何で分かったのよ!これで数々の予言を当ててここまで上り詰めたっていうのに!」
「簡単な話、私の方が上やったって事や!」
読子は思想召喚の準備を始めた。
「ところで天堂さん、蕪木今日介君って、知ってる?」
魅咲はその名前を聞いて全身をビクリとさせた。生徒のほとんどはあのデーモンの事件でのトラウマから能力を発現させていたが故に、その名前を聞くだけで恐怖の体験が蘇ってくるのである。
「蕪木君が引き連れていた死神の使い、あれは怖かったなぁ。
話によると、あの死神の使いは今も幽界を彷徨いながら、断罪されるべき人間の魂を探しとるっちゅう話や。
人を支配して未来を弄ぶような人は、今に死神の使いがやってきて不幸を落としていくと思うよ。
あ、ほら、私の能力で見るともうすぐそこに……」
読子は、怖い話を聞かせる時のように魅咲を脅した。
「そ、そんなホラ話、だれが信じるもんですか!」
魅咲は震えながら、腕組みをしてそっぽを向いた。
が、しかし相手が怯えている事が、すでに思想召喚成功の証になるのである。
話に引きこまれてしまうと、例え実在しようがしまいが召喚できてしまうのが読子の能力なのだから。
その時、一本の鎌が空間を切り裂きながら現れた。
そして切り裂かれた空間の中から、ローブを纏った死神の使いとでも言えそうなアンデッドが現れた。
それは身の毛もよだつほどの恐怖を携え、二人の元にやってきた。
「ぎゃああああああ!!!」
魅咲は、頭を抱えながらうずくまった。
死神の使いはまず、読子の脳に繋がれたエーテルを切り離した。
そしてうずくまった魅咲を地面から引き離し、首元にその巨大な鎌を突きつけた。
「ぎぇぇぇえぇえええ!!!」
「自分の未来でも占ったら?天堂さん」
「自分のは占えないんですぅ!」
「ふーん、天堂さんらしいな」
「助けて下さいぃ!」
読子は名探偵のように魅咲にビシっと指を向けた。
「白状しぃ。手紙も靴もあんたの差金やな?」
「そうですぅ!部員にやらせましたぁ!」
「よし、ならば逝ってよし」
死神は思い切り鎌を振りかぶり、そして横から魅咲を真っ二つにしようと鎌を振りぬいた。
ブンッと風を切るような鈍い音がした。
「ギャッ!」
魅咲は泡を吹いて、その場にぶっ倒れた。
が、真っ二つになったのは、未来の書と過去の書の二つだけだった。
「いい忘れたけど、この死神の鎌はこの世ならざるものしか切れへんねん」
そう言って読子は気丈に振る舞いながら、その場を後にした。
その姿は文化部統括を目指す者として申し分の無い自信の表れだった。
*
「風子ちゃん、ごめん……!」
「読子ちゃん……」
読子は改めて風子の全身を見据えた。
頭のてっぺんから足の先まで、風子の全てを観察した。
今までちゃんと見ていなかった自分を恥じ、改めて風子の素朴な美しさを目の当たりにしたのである。
「風子ちゃん、好きやっ!」
読子は風子に抱きついた。こんな事ができるのも風子の包容力の高さ故だ。
風子はただ読子が更に成長した事を素直に喜び、強く抱き返した。
「痛い痛い痛い痛い!」
風子は怒りをこめながら読子を抱きしめていた。
「キライとか言った罰じゃー!」
「あれはちゃうねん!異能に操られてただけやねん!」
「ホントに?もうキライになったりしない?」
「うん!それどころか、私も風子ちゃんを見習って文化部統括を目指す事にした!負けへんで!」
「そっか、お互い頑張ろうね!」
「うん!」
こうして二人の絶交は、幸運にもたった一日で済んだのであった。




