vs 人間ふたり
ちょっとグロいかも?
ゴーストの背後から忍び寄ったミルンさんとホイミスライムは、こっそり回復していた。
メラを連発していた魔法使いだったが、魔力は尽きたようだ。魔法を放たなくなった。
僧侶のニフラムでゴーストは消滅してしまったが、ミルンさんが僧侶と魔法使いの攻撃を受け続け、ホイミスライムとミルンさんが回復し続けた。
バカな人間たちは逃げずに、ミルンさんを攻撃し続けた。
回復量がダメージを上回っているから倒せないのに。
ミルンさんはたまに見せる「変な踊り」で挑発しているのかもしれない。
杖で殴り続けた魔法使いはバテたのか、空振りをした拍子に尻もちをついて転んだ。
転ばせる必要も無く、茂みに潜んでいた俺は忍び寄り、その顔に張り付いた。
仰向けに倒れ、苦しそうにもがく魔法使いだったが、力が弱い。
スライムよりも弱いのかもしれない。
以前よりも、少しだけ粘りが出た俺を、引きはがせずにいる。
しかし、それを見た僧侶は、俺に向かいバギを唱えた。
「ぐああああ」
俺の体は真空の刃で一部切り飛ばされ、小さくなってしまった、が生きている。
「イムオ!あの時のように俺をおさえてくれ!」
俺と同じように、茂みに隠れていたイムオが飛び出し、俺の上に乗る。
僧侶のバギが飛んでくるかと思ったが、ミルンさんとホイミスライムの触手ペチペチ攻撃。
僧侶は防御している。倒す攻撃ではなく、俺からターゲットを外す狙いだろう。
さすがミルンさん、できる!
小さくなった俺の上に、イムオが飛び乗った。
俺は、俺の体は魔法使いの口の中に入ってしまった。
飲み込まれまいとイムオの体に捕まっていたが、魔法使いはだんだんと動きが鈍くなり、動かなくなった。
防御しながら、ちらちらと様子を窺っていた僧侶は、動かなくなった魔法使いを見て
「え、うそでしょ」
と言った。
その時、潜んでいたバブルスライムが僧侶の顔面目掛けて飛んだ。
バブルスライムは俺の真似をしたのか、僧侶の顔に張り付くと、口をこじ開け、その内部に侵入する。
倒れた僧侶の顔色はみるみる真っ赤に染まり、紫に変色したと思ったら、真っ白に変わった。
「やった、やったー!」
スライムたちは思い思いに、ぽよんぽよんと跳ねた。
体の小さくなった俺はミルンさんに回復してもらってすっかり元気になった。
「まさか、人間を倒してしまうなんて。私を置いて逃げるとばかり思っていたのに、やりますね」
そういうミルンさんの触手は、俺の体を叩き、俺の体の一部が吹き飛んだ。




