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地名

ちょっと短めかも

「ここはスライムの森。スライム達の安息の地です」


 地名判明。

 そして、ベホマスライムのあの「戦闘行為」のような行動も謝罪してくれた。

「最近、魔王軍を名乗る者がスライムの森近辺に出没するのです。高度な知能のあるスライムとなれば、魔王軍の手の者かと思い…」

 との事で、誤解は解けました。


 俺の知能が並みのスライムとは違うのは、俺が「前は人間だったかも」と言ったところ、ベホマスライムは「稀にスライムに転生するものもいるにはいますよ」との事だった。


「しかし、前世の記憶を持つのは珍しいのでしょうね。私も詳しくはわからないのですが…」

 ベホマスライムは知的で、会話がスムーズだ。

 しかも丁寧な話し方をするし、この方、女の子なのでは?


 俺が愚かな思考をしてベホマスライムを黙って見つめていると、ベホマスライムが

「何かありまして?」

 そう問われて、俺は咄嗟に

「ベホマスライムさんは女子なんですか?」

 と、聞いてしまった。

 そして、その回答は「スライムに性別はありませんよ」との事だった。


 しかし、カワイイ。

 いや、スライムはイムオも他のスライムもカワイイのだけど。


 そう、俺は今、愚かなスライムだ。

 もっと大事な質問があるだろう。

 世界の事とか、森のことや人間の事とか。


 しかし、しかし、これを聞かなければ!

「ベホマスライムさんは結婚しているんですか?てか、スライムの子供ってどうやって作るのか、教えてもらえますか?」


 ……

 沈黙が痛い。

 やっぱり、俺は愚かなスライムだ。

 ……


「そ、そうですね。私につがいはおりません。まだ子ももうけていません。子の作り方は時期が来れば本能的にわかるはずです」


 ヤバイ、このお方、マジメだ。


「すみません変な事聞いてしまって。あ、そうだ。ベホマスライムさんのお名前を聞いても?あ、俺は名前は思い出せなくて」

「あら、私とした事が。私はミルン。この湿地を任されている『癒し手のミルン』です。以後お見知りおきを」


 スカートの裾を摘むしぐさを幻視させるように、二本の触手を広げて、ふわりと揺れた。

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