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ラーメンが食べたくて 異世界転生ハードモードとんこつ味  作者: ぱちぱち


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第65話 対等って言葉の意味知ってます???

神聖歴580年 夏の終わり月 1日



「そろそろかなぁ」


「なにがです?」


「君を道場稽古に混ぜるかどうか」



 ゆっくりとした動作で俺の急所へと拳を進めるコーケンさんが、そう言いながら踏み込んだように見せかけた足で俺の足を潰しにかかってくる。体重を移動させながらこの足を回避し、コーケンさんの拳を肘で受け止めようとすると拳の軌道が変わり肘を絡めとるような動きで抑えにかかってきた。アカン、これは止められん。


 せめてもの抵抗で前のめりに頭突きを一発。胸元に入れた所で今回の型組手は終了。また連敗記録を伸ばしてしまった。



「一通りの動きは教え込んだからね。後は実戦の速度で体が動かせるかどうかだから」


「それ、この鎧を着たままです?」


「もちろん。うちは実践派だからね……うん。明日からはタロゥも組手に参加しようか」



 稽古の際に着せられている鉄の鎧を指さすと、コーケンさんは当たり前だと言わんばかりに頷いた。最初はただの重り入りの服だったが、時間が経つごとに重りが重くなっていき今では騎士とかが身に着けてるような鉄製の鎧を着て型組手をしている。これを着ながらゆっくり動くのがまた辛いんだ。体を動かそうとするとついつい勢いがついてしまうんだよね。


 ただ、この稽古を始めてから自分の身体のコントロールが出来るようになってきたという自覚はあるから、身になっているのは間違いないだろう。ステータスもどんどん上がっていってるしね。コーケンさんの指導力は間違いない。それはもう確信できているから、これからの組手も俺にとって大きな糧になるんだろう。


 そう意気込んで迎えた次の日。



「あの、コーケン師範代」


「なんだいタロゥ」


「重りが普段よりもすっごく重いんですが」


「そりゃあ鎧の下に重り入りの服も着込んでるからね」



 普段身に着ける鉄製の鎧に、更にこれでもかと重りを詰め込んだ鍛錬用の服を着けさせられる。歩くだけでズドンって足音がするんだが、これその内道場に穴開けるんじゃないか?


 いや、まだそこは良いんだ。まだそこは。


 本当に問題なのは、これから対戦する相手。恐らく同世代の双剣使いっぽい女の子がバリバリ得物を持ってるのにこっちは無手なのと、相手は明らかに鎧を着てないって事なんだけどね?



「あの、コーケン師範代」


「なんだいタロゥ」


「相手さんが重りなしの得物持ちで、俺は重りありの得物なしなんですが」


「ちょうど真逆だね」



 真逆だね、じゃないんだが??? 俺の言葉にゲラゲラ笑っているコーケンさんに殺意を抱いていると、相手側の女の子も納得がいかない、と言いたげにコーケンさんに抗議の声を上げた。



「師範代。私は対等の条件下での試合と伺っていました。得物を持っている相手なら兎も角、無手の相手と剣を交えるのは聊か……」


「リリィは納得いかない?」


「はい。せめて相手にも剣を」


「ダメ。対等な勝負って言ったでしょ? タロゥ、君はどこの部位に当たっても負けだからね」


「対等って言葉の意味知ってます???」



 俺とリリィと呼ばれた相手さんの言葉を意にも介さず、コーケンさんは「ほら、準備準備!」と俺たちを急かしてくる。というか手数命の双剣使い相手に重りありで一撃貰ったら勝負ありってマジかよ。鎧が完全にデバフじゃねーか。


 相手方の女の子も納得がいかないのか、凄く不服そうな表情を浮かべている。ただ、師範代の言葉に逆らうつもりはないみたいで、渋い表情を浮かべたままこちらに剣を向けてくる。まぁ、そうだよね。道場では指導者の指示は絶対。これは前世でも今生でも変わらないルールだ。


 彼女と同じく俺も納得はいかない。というか明らかに不利を押し付けられてる俺の方が納得いってないけど、師範代の言う事は絶対だ。しゃーない、覚悟決めてやるかぁ。



「では互いに礼。はじめ!」



 向き合った後に一礼。その瞬間にコーケンさんが開始の合図をしたので、頭を下げた反動を利用して前に向かって勢いよく転がり込む。回る際に頭上の上を相手の剣が通り過ぎたから、向こうも似たような考えだったようだ。


 というか早いなこの子。動きがというより判断が早い。挨拶即攻撃は中々出来るもんじゃないぞ?


 前転の勢いで相手の子の足元に来たので、そのまま足で相手の足を刈り取ろうとしたら彼女はヒュンッと飛び上がって俺の蹴りを避ける。そのまま追撃が来る予感がしたので転がる勢いのまま更に一度前転をすると、ガツンと背後で道場の床を叩く音が聞こえた。


 振り返りながら裏拳を放つと、相手の子がそれを後ろへの体重移動で交わしたのが見えたので、一歩相手側に踏み込んで更に打撃をお見舞い――すると見せかけて相手の足を踏み抜く。後ろへ移動しようとしていた相手の子はそれを阻害されたため明らかにバランスを崩した中途半端な体制で右手の剣を振るってきたが、そんな見え見えの斬撃なんて当たってやる方が難しい。


 すっと体を後ろに傾けるだけでかわした後に、更に振るわれた右腕を押してやると相手の子はすっ転びそうになったため、その顔面の前に拳を突きつけて今回の稽古は終了だ。



「……は」


「はい、しゅーりょー。タロゥの勝ちだね」


「ありがとうございました」



 コーケン師範代の言葉に構えを解き、相手から離れる。本来なら開始場所に戻ってから互いに礼をするのだが、明らかに相手の子は呆けちゃって座り込んでしまっている。


 まぁ、頭下げとけばいいか。ところでコーケンさん、流石にここまでデバフもりもりで試合とかやらされるのキツいんですけどなんとかなりませんかねぇ。勝ったからいいだろって?


 よくねぇんだよ(憤怒)


タロゥ(7歳・普人種男) 


生力29 (29.0)UP

信力99 (99.9)ー

知力29 (29.0)UP

腕力35 (35.0)UP

速さ29 (29.0)UP

器用30  (30.0)UP

魅力29 (29.0)UP

幸運20  (20.0)UP

体力32 (32.0)UP



技能

市民 レベル3 (100/100)ー

商人 レベル3 (89/100)UP

狩人 レベル3 (100/100)ー

調理師 レベル3 (100/100)ー

地図士 レベル2 (65/100)UP

薬師  レベル2 (33/100)UP

我流剣士 レベル3 (68/100)UP

木こり レベル2 (45/100)

楽士 レベル2 (50/100)UP

教師 レベル1 (92/100)UP

パチン・コ流戦闘術 レベル3 (79/100)UP

テイマー レベル0 (45/100)UP

絵師 レベル2 (50/100)UP

語り部(紙芝居) レベル4 (48/100)UP



スキル

夢想具現 レベル2 (100/100)―

直感 レベル2  (83/100)UP

格闘術 レベル2  (34/100)UP

剣術 レベル3  (100/100)―

弓術 レベル2  (86/100)UP

小剣術 レベル2 (86/100)UP

暗器術 レベル2 (86/100)UP

斧術  レベル1 (74/100)UP

フォークダンス レベル5(35/100)

フォークマスター  レベル0 (35/100)

念話 レベル0 (40/100)

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