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記憶消された復讐者  作者: 納豆にはネギ
第1章 記憶復活編
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間話「すきなひと」


 私は明日のシオン生誕祭に備え、早めに解散した。


---


 私は自分の家につき、ソファに座った。

 母と2人で暮らしているのだが、基本的にほとんど1人である。母は仕事が忙しいのだ。

 

 私は結構稼いでるので仕事なんてしなくてよいと言ってるのに……。

 いっそ大金渡してみようかな。

 でもま、ママは仕事が好きみたいだし、いっか!


 それにしても今日は楽しかった。

 シオンと遊ぶ日はハッピーいっぱい!

 明日も楽しみだなー。

 プレゼントはもう決めてある。

 それは、きっとシオンの喜ぶ物だ。


 はぁシオン。シオン、シオン。


「大好きー!!」


 おっと、つい叫んでしまった。

 

 そう、私はシオンが好きなのだ。 

 いや、大好きだ。

 いや、愛している。


 私はソファーに置いてあるシオン人形を手に取った。

 この人形はシオンそっくりのぬいぐるみだ。

 いつもこの子と寝ている。

 とてつもなく熟睡できる。


 このぬいぐるみを作るのには私の魔法が使われている。

 シオンの特徴的な、黒い髪、黒い瞳と、とっっっても素敵な顔を再現した。


「すーはーすーはー」


 ぬいぐるみはシオンの匂いに近づけた。

 これ、シオンが知ったらドン引きかな。

 

 2人で遊ぶとき、好意がバレないようになんとか誤魔化そうと、ついからかったりしてしまう。

 これは自分の良くない点だ。

 もっとシオンに好いてもらいたい。

 どうしたら両思いになれるだろうか。


 きっと彼は友達としか思ってないんだろう。

 こんなにも愛しているのに。

 で、でも?今日、可愛いとか言ってたし?

 両思いになるのも時間の問題だね!!


 うん!よし!

 恋人になったらまずは何しようかなー。

 

 ……お、おっと、よくないよくない。

 まだ考えるのは早い。

 それは恋人になってからのお楽しみに取っておこう!


---

 

 それはさておき、私はシオンが心配なのだ。

 彼はいっつもクエストで死にかけている。


 あ!そうだ、シオンを鍛えよう。

 私はクレスタで最強の冒険者!

 最強が鍛えたらシオンも強くなるはず!


 魔法を使ったことがないらしいし、

 魔法の訓練だね。

 シオンが魔力多いのかとか、魔法の才能があるかどうか。そこでだいぶ強さが変わってくる。


 明日のシオン生誕祭が終わったら鍛えよう。

 愛を込めて鍛えちゃおう。


---


今日は勇者ショーリについてシオンに語った。

 ショーリは私の憧れ、

 昔、街の人から聞いて、かっこよくて、

……そこから私も強くなろうと努力した。


 その結果、今は最強と言われるほどになった。

 私はシオンにも強くなって欲しい!

 だからショーリについて話した。


 きっと彼は強くなる。

 理由はわからないけど、何故かそう思える。


 そこら辺の冒険者よりも才能がありそうだし、

 

 ……シオンについてたくさん考えていたら眠くなってきた。

もう外も真っ暗だ。きっとシオンも寝ている頃だろう。

 

 私はシオン人形を3つ抱えてベッドに入った。

 今日もよく眠れそうだ。

 夢にシオンが出てきますように。

 

 そう願い、ゆっくりと目を閉じた。


---

 

 あれ、ここは?

 私は周囲を見渡した。すぐにどこか分かった。


 ……ギルゾックさんの酒場だ。

 そして、ここは夢だ。よく夢に出てくるのだ。

 ギルゾックさんの酒場。

 そして――


「やあ、リリー!」

 

 ぬは!やっぱり!夢に出てきた!


「シオン!」

 

 最高だ。まさか夢に出てくるとは、

 まぁ、毎日出てくるんだけどね!

 シオン人形、効果絶大恐るべし!


「リリーどうしたの? こっちきなよ!」


 シオンが、私を呼んでいる!

 もちろん、夢なので好き放題できる


「きゃー! シオンだいすき! ちゅっちゅ!」


 あ、キスはしすぎたな。

 いつも堪えている愛のこ・と・ばを叫びまくろう。


「大好き! だーいすき! あいしてるぅ!」


「ははっ、おれもだよ! マイハニー」

 

 ぐはっ!鼻血が出てしまったぜ!

 夢シオンは本当に私の欲しい言葉が出てくる!


「おいおい、お二人さん、2人だけでたのしむなよ!」


 出てくんな、ギルゾック。

 し、しまった。ギルゾックさんだった。

 ついつい乱暴リリーちゃんでちゃった。


---


  私はシオンに愛を捧げまくり、夢から目覚めた。


 



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