間話「すきなひと」
私は明日のシオン生誕祭に備え、早めに解散した。
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私は自分の家につき、ソファに座った。
母と2人で暮らしているのだが、基本的にほとんど1人である。母は仕事が忙しいのだ。
私は結構稼いでるので仕事なんてしなくてよいと言ってるのに……。
いっそ大金渡してみようかな。
でもま、ママは仕事が好きみたいだし、いっか!
それにしても今日は楽しかった。
シオンと遊ぶ日はハッピーいっぱい!
明日も楽しみだなー。
プレゼントはもう決めてある。
それは、きっとシオンの喜ぶ物だ。
はぁシオン。シオン、シオン。
「大好きー!!」
おっと、つい叫んでしまった。
そう、私はシオンが好きなのだ。
いや、大好きだ。
いや、愛している。
私はソファーに置いてあるシオン人形を手に取った。
この人形はシオンそっくりのぬいぐるみだ。
いつもこの子と寝ている。
とてつもなく熟睡できる。
このぬいぐるみを作るのには私の魔法が使われている。
シオンの特徴的な、黒い髪、黒い瞳と、とっっっても素敵な顔を再現した。
「すーはーすーはー」
ぬいぐるみはシオンの匂いに近づけた。
これ、シオンが知ったらドン引きかな。
2人で遊ぶとき、好意がバレないようになんとか誤魔化そうと、ついからかったりしてしまう。
これは自分の良くない点だ。
もっとシオンに好いてもらいたい。
どうしたら両思いになれるだろうか。
きっと彼は友達としか思ってないんだろう。
こんなにも愛しているのに。
で、でも?今日、可愛いとか言ってたし?
両思いになるのも時間の問題だね!!
うん!よし!
恋人になったらまずは何しようかなー。
……お、おっと、よくないよくない。
まだ考えるのは早い。
それは恋人になってからのお楽しみに取っておこう!
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それはさておき、私はシオンが心配なのだ。
彼はいっつもクエストで死にかけている。
あ!そうだ、シオンを鍛えよう。
私はクレスタで最強の冒険者!
最強が鍛えたらシオンも強くなるはず!
魔法を使ったことがないらしいし、
魔法の訓練だね。
シオンが魔力多いのかとか、魔法の才能があるかどうか。そこでだいぶ強さが変わってくる。
明日のシオン生誕祭が終わったら鍛えよう。
愛を込めて鍛えちゃおう。
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今日は勇者ショーリについてシオンに語った。
ショーリは私の憧れ、
昔、街の人から聞いて、かっこよくて、
……そこから私も強くなろうと努力した。
その結果、今は最強と言われるほどになった。
私はシオンにも強くなって欲しい!
だからショーリについて話した。
きっと彼は強くなる。
理由はわからないけど、何故かそう思える。
そこら辺の冒険者よりも才能がありそうだし、
……シオンについてたくさん考えていたら眠くなってきた。
もう外も真っ暗だ。きっとシオンも寝ている頃だろう。
私はシオン人形を3つ抱えてベッドに入った。
今日もよく眠れそうだ。
夢にシオンが出てきますように。
そう願い、ゆっくりと目を閉じた。
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あれ、ここは?
私は周囲を見渡した。すぐにどこか分かった。
……ギルゾックさんの酒場だ。
そして、ここは夢だ。よく夢に出てくるのだ。
ギルゾックさんの酒場。
そして――
「やあ、リリー!」
ぬは!やっぱり!夢に出てきた!
「シオン!」
最高だ。まさか夢に出てくるとは、
まぁ、毎日出てくるんだけどね!
シオン人形、効果絶大恐るべし!
「リリーどうしたの? こっちきなよ!」
シオンが、私を呼んでいる!
もちろん、夢なので好き放題できる
「きゃー! シオンだいすき! ちゅっちゅ!」
あ、キスはしすぎたな。
いつも堪えている愛のこ・と・ばを叫びまくろう。
「大好き! だーいすき! あいしてるぅ!」
「ははっ、おれもだよ! マイハニー」
ぐはっ!鼻血が出てしまったぜ!
夢シオンは本当に私の欲しい言葉が出てくる!
「おいおい、お二人さん、2人だけでたのしむなよ!」
出てくんな、ギルゾック。
し、しまった。ギルゾックさんだった。
ついつい乱暴リリーちゃんでちゃった。
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私はシオンに愛を捧げまくり、夢から目覚めた。




