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記憶消された復讐者  作者: 納豆にはネギ
第3章 魔王の娘編
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第十九話「王都魔法学園入学」


 使命であった復讐も終わり、

 俺は……いや!俺たちは!


 今日、王都魔法学園に入学する!

 シビアとリリーと共にだ!

 ギルゾックは王都で店を出すらしい。

 自分の腕がどこまで通用するか知りたいんだと。

 

 まぁ、たまに飯を食いにいってやるか!


---


 リリーとシビアで、学園長室へ来た。

 この時期に入学するのは俺らくらいなので、

 学園長に色々挨拶しないとらしい。


「君たちが、今日から生徒になる子だね? アイク君や、ミリア君から聞いているよ!」


 こんなにもスムーズに入学ができるのは、

 あの2人のおかげでもある。

 感謝しても仕切れなさそう。


「では私から名乗ろう。ジビス・エクトロスだ」


「はい!シオン・グラジオラスです!」


「り、リリー・アマリリスで、です!」


「シビア・リュオーです!」


 ジビス学園長はニッコリ笑顔だ。

 そしてなにより、美女。

 この世界は綺麗な人が多い気がする。

 てかこの人何歳だろう。若いな。

 30歳はいってないくらい?それでも若い


「うん、元気良しだ!私から言うのは2つだ!魔法を学べ!楽しめ!以上!」


 そう言った学園長は、

 なんだかかっこよく見えた。


---


 3人で学食へ来た。

 そう、王都魔法学園には学食もあるのだ!

 とても広くてとても綺麗!飯もうまい!


 そして席に着く。

 そこには俺ら以外もいる。

 金髪美女と金髪美男子。

 

「シオンさん!! あ〜ん! しましょうか?!」


「ははっ! 本当ミリアはシオンくんラブだね〜」


 ミリアとアイクだ。

 入学を手助けしてくれたから、

 俺からの奢りということで誘った。


「いや、大丈夫。それにしても2人ありがとね」


 あーんは嬉しいけど、

 リリーが怖い。なぜか怖い。殺気を感じる


「いえいえ! 一緒に学園生活送れるのが嬉しいです!!」


「そうだよ! 僕もシオンくんと、魔法を学びたかったんだ!」


 ほんとに、こいつらは優しい。

 王子と王女がこれなら、この国も素晴らしいのだと分かるね。

 

「それはいいとして、その女の子は誰なのでしょう?

 可愛らしい子ですが」


 あ、しまった。シビアを紹介できてなかった。

 リリーとギルゾックには詳しく説明はできたけど、アイク達にはどう説明すれば……。


 するとシビアが椅子から立ち上がった。


「ボ、ボクはシビアです! 危ない所をシオンさんに助けてもらいました!」


「そうそう! それでシオンが学園にも連れてきたんだよね」


 リリーナイスだ!

 そう思い、リリーの方を見てみると、

 彼女もこちらを見てきて、任せろと言わんばかりのウインクをしてきた。


「なるほど。よろしくおねがいしますね! シビアさん!」


「よろしくねー。シビアちゃん!」


「はい!! よろしくです、せんぱい!!」


 おぉ。なんだか学園って感じだ。

 俺たちは高等部で、シビアは中等部。

 先輩後輩ってことになるのか。


 

 ここからは、みんなで色々な話をした。

 ミリアの得意魔法とか。

 リリーの得意魔法とか。

 まぁ、魔法関連のことばっかりだった。


 でもなんか、この2人が張り合ってるように見える。

 話を聞く限りはお互い実力は同等って感じ。


 ……いや?リリーは未来視があるんだったか。

 それならリリーの圧勝になりそう。

 

 アイクとシビアは気が合っていた。

 特に話題はないが、話しててお互い楽しそうだ。


 俺はというと……ボッチ。

 誰ともあまり話せていない。

 この場に魔王がいたらいいのにな。


 そんなことを思いつつも、皆ご飯も食べ終わり、それぞれ一時解散となった。


 何をしようか。そう悩みつつも1人で。

 広すぎて迷子になりそうだが、適当に歩いた。


 すると、不気味な扉を見つけた。

 それを見つけたのは2度目。


 うん。これ。

 マリアの研究室だ。

 暇だし、入ってみようかな?

 

「うーん」


 でもなあ。ちょっとうざかったんだよな。

 テンションが高い?

 いや、彼女は人を驚かせるのが好きなんだろうか。

 

 ま、いいか。

 暇だし入ってみよう!


「ガチャり」


「お邪魔しまーす」


「……ノックもなしに、少女の部屋に入ってくるで無いわ!!! 馬鹿者!!」


「す、すみません!!!!」


 ん?少女?いや見た目は幼いけど、

 普通にこいつ大人だろ。

 自分で自分を少女とか無いわ〜


「……なーんて!」


「は、はい???」


 さっきまで激怒していたマリアが、

 急にヘンテコうざすぎマンの顔に変わった。

 いや、戻ったっていうのが正しそう。


「ウチは、お前がくることを知ってたぞ!」


「え、どうやってですか?」


「占いだ!! ウチは天才だからなんでもわかる!」


 なるほど、占いか。

 確かにそれをしていたら、いつ何が起こるかわかっていそう。

 ……てことはあの時のあれもかな?


「じゃあ、初めて会った時、俺の名前とか知ってたのも占いですか?」


「そう! ウチは毎日のルーティンである占いをした! その時、お前が見えたんだ!

 だから、シオンの姿に化けて驚かした!

 がっはっはっへ!!!!」


 うわ。うっざい笑い方……。

 まぁそれで全て納得した。

 初対面で名前を知っていた事とか、正直意味がわからなかった。

 すべては占いの結果というわけ。


「流石は天才マリア博士」


「褒めても何も出んぞ? かっはっは!!」


 マリアは、高らかな笑いを、汚部屋中に響かせた。

 それにしても汚い……。


「あの……なんでこんなに汚いんでしょう」


「部屋のことか? 綺麗だろ!」


「は?」


 バカか?天才じゃなくてバカか!?

 これが……綺麗??

 部屋は、広い。でも広さが台無しになるくらい汚いんだよ!


 謎の紙切れとか、謎のボールとか!

 謎の魔法陣とか!謎の武器とか!


 いや、武器とか物騒だなこれ……。


「はぁ……」


「なんだ! ため息を吐くなんて失礼な」


 よし!決めた!

 暇だから特別にしてやろう。

 俺の得意技。……そう!!掃除だ!


「掃除」


「へ?」


「掃除しますよ、今から!!」


「ま、まってくれ!! 今研究中なんだ!!」


「えーい!! だまらっしゃい!!」


 そういい、俺は空間魔法から、

 魔剣ティシス!じゃなくて、

 ほうきをとりだした!

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