第十八話「魔王に相談」
俺、リリー、ギルゾック、シビアの4人は学園へ戻ってきた。
そして、俺は今、休憩部屋で起床したところだ。
魔法学園は素晴らしいのだ。
誰でも使用可能なホテルみたいなのがある。
厳密にいうと誰でもではないが、魔法を使える者は使用可能だ。
まぁそれはいいとして。
「はぁ……」
俺は今。
ベッドから起き上がれない。
目覚めてから30分は経過している。
別に体が痛いとかそんなのではない。
ただ、やっぱり……
人を殺したことに罪悪感が芽生えた。
あの時はなんとも思わなかった。
やってやった。とか、やっとだ。
そういう達成感を感じてしまってた。
3人も人間を殺した。
それで罪悪感がないのはバケモノだ。
そして俺はちゃんと人間であった。
このままベッドで1日を終えるのは流石にダメなので、どうにかしたい。
どうしようか……。
「あ」
そうだ、相談をしよう。
困った時は相談。人に頼ろう!
人ではないけど……。
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魔王城にきた。
もちろん、魔王に会うため!
リリー達には散歩と伝えた。
詮索してきたけどなんとか誤魔化した。
そして魔王は、魔王城の玉座にはいない。
詳しくいうと、地下だ。
彼は地下室で隠れるように住んでる。
俺は地下に行き、魔王に挨拶をした。
「よっす。おひさ! 魔王」
「うむ?……シオン! シオンではないか!」
俺の顔を見た瞬間、とても喜ぶように笑っていた。
「今回は、なにをしにきたのだ?」
「あぁ……実はな」
俺は魔王に、
復讐を終えたこと。
けれど、人を殺してしまい、罪悪感が凄まじいことを伝えた。
「ふむ。そうか。まぁ、まずは復讐成功を祝おう。そして……罪悪感か」
「あ、あぁ。ありがとう。……そうなんだよ。人を殺すってこんな気持ちになるんだな」
なぜ、俺が魔王を相談相手にしたのか。
それは彼が人間を殺したことがあるから。
……決して、魔王が悪いわけではないけれど。
「そうだな……我も人を殺した。
その時は悲しかったな」
「やっぱり……そうか」
魔王は、暗い表情をした俺を見て笑った。
「かっはっは!」
「な、なんだよ!」
「あのな……シオン。殺さなければいけない人間は存在するのだぞ」
「殺さなければいけない?」
「うむ。悪いことをした人間。
許されないことをした人間……それらは殺す以外では改心しないのだ。
だからなシオン」
魔王は俺の方へきて、
真剣な眼差しと共に、頭にポンと手を置いてきた。
「……」
「お前のしたことは正しい。
誰もお前を否定はしないさ」
「……ほんとか?」
「あぁ。現に我は、良くやったと褒めるぞ」
そうか。
俺はやるべきことをやれたのかな。
うん……魔王が肯定してくれたんだ。
それを信じて前を向こう!
相談は終了し、俺たちは
久しぶりに楽しく会話をした。
すると、学園関連の話の途中で、
魔王があることを暴露し出した。
「……我にも娘がいるが、奴も学園とか通っているのだろうか」
「……ん、娘? 娘いるの?」
さすがに聞き返してしまった。
こいつも250歳らしいし、子供の1人や2人いてもおかしくないのかな?
「うむ、妻と娘がおる! 2人ともとってもかわいいのだぞ?」
魔王はとても嬉しそうに話した。
なんだか、今までで1番良い顔をしている。
「ふーん。知らなかったな」
「かっはっは! 娘はシオンと同い年だぞ!」
「まじ?」
聞くと、俺と娘さんは同い年で、
2人ともとても美人らしい。
あと、奥さんも魔族だとか。
……でも、最近は会えていないらしい。
娘からすると、父の存在を知らない程だとか。
てことは17年間くらい会えてないのかな。
その話をしている時の魔王はとても、辛い表情をしていた。
「ま、まぁ、会えたら良いな! うん!」
「……そうだな」
なんだか、重い空気になってしまったので、
話を切り替えて1時間経った。
俺は、夜になってることに気がついた。
「お、そろそろ帰るわ!」
「そうか! 楽しかったぞ、またこい!」
「おう!」
手を振って、魔王城から出た。
超加速移動魔法を使用し、学園へすぐに戻る。
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学園の門に着いた。
俺は、忍足で校内に入っていく。
夜なので基本、就寝時間なのだ。
寮にいるものや、救急部屋にいるものを起こしてはいけない。
「こら!!!」
「うわ!!!」
後ろから、大きい声で呼ばれた。
いや、怒られた?だれだ!?
恐る恐る振り返ると、そこにはリリーがいた。
ほっ。なんだリリーか。びびったわ。
「戻ってくるの遅い!!」
「ご、ごめん! 長話しちゃって……」
「長話って、だれと? 散歩じゃなかったの?」
「あぁ。今度紹介するよ! 友達なんだ」
リリーにも紹介しよう。
魔王はいい奴だ。きっと2人は気が合うだろう。
「はいはい! それはいいけど、早く部屋に戻って寝ないと!」
そう言ったリリー。
俺達は休憩部屋、いやホテルと言おうか。
ホテルに戻り、それぞれの部屋に戻った。




