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ひとりぼっち‐14‐

だから……鏡太郎はこの女へ、自身が傷つくとわかっていても手を差し出した。躊躇いは小さかった。犬や猫へ、手をだし、手痛くしっぺがえしを貰うのと同じだ。人間相手ならば躊躇した。しかし鏡太郎は、人間ではないからこそ優しく穏やかでいられた。おかしな話ではあるが、人間ではない、相手が犬猫のようなものと見たら勇気が湧きやすかったのだ。


「…………ありがと」


女はぶっきらぼうだった。だが、鏡太郎のハンカチを差し出した手は払われなかった。少しだけ、ホッと安心した。手助けする心を後悔はしたくないのものだ。

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