突然のデート計画⑧
ふーむ。
頭の中でぐるぐると回る考えを抑えると、前に歩く。
そして土手の近くに座る。
「汚れるぞー」
ついてきていた雅人君がそんなことを言うけれど、私の耳にはあまり入っていなかった。
そんな無視を決め込んでいる私のそばに、雅人君も座る。
「星綺麗だよな」
「そうだね」
「でも、俺はずっとここに住んでたからこれが普通とも思っちゃうんだよなー」
「それはそうだね」
夜になると車の音がほとんど聞こえなくなるような場所はこういうところ以外ないと思う。
前にいた場所や、本当は次に住む場所もここに比べたら、かなりの都会だからこそ、私はこんな風に感じているのだろうか?
ふと考えてからやっぱりやめる。
だって、そんなことを考えても意味はないのだから……
そんなことよりも、今考えるのは雅人君のことだよね。
私あのメールを思い出しながら、横にいた雅人君に小声で話しかける。
「そういえばあのメールってなんだったの?」
「あー、あれはな……」
「うん?」
「明日もっと人がないところで話すよ。」
「どして?」
「それは、みんながこっちにきだしているからだ。」
そう雅人君は言うと、後を振り向いた。
私も同じように振り向くと、伯母さん含めた四人がこっちに歩いてくるところだった。
「そうだね」
それを確認した私は立ち上がる。
「それじゃ、また明日相談にのるよー」
そしてそんなことを雅人君にだけ聞こえるように小声で言うと、笑いながら四人のもとに向かう。
その時の雅人君の顔を私はよく見てはいなかった。
そんな夜のひと時があって、夜を寝る前に舞姉と乃絵ちゃんと私の三人で冒険という名の一狩行ってきたりもしながら夜はだんだんと更けていった。
「眠いー」
乃絵ちゃんが私の膝の上でそうもらしたので時計を確認する。
今は二二時四〇分だね。
もう二二時を過ぎていたことに気づかないでゲームをやっていたらしく、乃絵ちゃんはかなり眠そうだ。
まぁ、育ち盛りだから寝るのはいいこと。
そして、もっといい体になってよね。
そんな邪悪なことを頭の隅で考えていると、乃絵ちゃんがこちらに振り向く。
「ごめんなさい、美佳おねえちゃん。重くなかった?」
「大丈夫だよ」
そしてゆっくりと私の膝の上からのきながらそう言うけれど全然問題なかったのでにっこりそう返した。
逆にこっちがごめんなさいだよ。
こんな可愛い子を膝の上にのせて……
絶対ここに同士がいたら羨ましがって何をっされるかわかんないね。
というよりもそこは、乃絵の体き自主規制……
く、私はなんてことをまた想像しているんだろうね。
そう思った私は煩悩を蹴散らすべく、勢いよく立ち上がると台所に向かった。




