突然のデート計画⑥
入ると、中でみんな騒いでいた。
何事?
などと思っていると乃絵ちゃんがこっちに寄ってくる。
「あ、美佳おねえちゃん。なんかね買い物行くらしいよ。一緒に行かない?」
そしてそんなことを言ってくる。
買い物?
こんな時間に?
一応時刻を確認すると現在は二〇時三〇分を過ぎたところで、都会であれば二一時まで開いているようなお店もあるけど、田舎ではたいていが二〇時でお店を閉めているので、どこに行くのだろうか?
そう思っていると、みんなは着替えを完了していた。
でも服装がみんな黒色の服なのには何か訳があるのだろうか?
私もみんなにならってすぐに準備をすると、一緒に家を出て行く。
「ふんふんふーん」
かなり楽しそうにしている乃絵ちゃんは、たぶんこの後のこともわかっているのだろうけど、徒歩でどこに行こうというのかな?
近くにはお店なんかなかったような……
そう考えたところで、何故か向かっている近くの家の横辺りが眩しく光っているのに気がついた。
あれ、なんだろう?
疑問に思う私に教えるように、近くにいた悠里が耳打ちしてくる。
「あれは、ラーメン屋さんだよ」
「ラーメン?」
「そうだよ。ついでに家で作った野菜とかも安くで売ってくれるんだよ」
へー、それはすごい。
などと思っているものの、なんでラーメン屋が外で仕事をしているのだろうかと疑問になる。
だけど、その光っている場所にきた私は疑問が解けた。
「あれって屋台?」
「そうだよー」
今度はいつの間にか横にやってきていた乃絵ちゃんがそう言ってから笑う。
これが屋台。
よくお祭りなどで屋台でてるよ、なんてことを言われたりすることがあるけれど、これはそんな屋台とは違った。
ただ、テントを張っただけの屋根がついたような即興で作ったようなものではなくて、昔のテレビなどでよくみた台車みたいなものですごくロマンを感じた。
って、女の私がロマンとかっていうのはなんとなく違うような気もするんだけど。
そ、そんなことはさておき、ここでラーメンを食べるっていうの?
そんなことをしたら太るんじゃないの?
戸惑う私に対して、伯母さん含めた、私の可愛い姉妹……
じゃなくて伯母さんたち四人がさっさとカウンター席と呼ばれるところに横に並んで座った。
そして順番に注文していく。
私も戸惑いながらもここまできて何も食べないで帰るというのは気がひけるので、オススメを注文することにして、ラーメンができるのを待った。
そしてでてきたラーメンにただびっくりした。
すごい、いい匂い。
ラーメンといえばほとんどインスタントのものしか食べたことのなかった私にとってそのラーメンの味は始めてのものだった。
そして、そのまま無心にラーメンをすすった。




