突然のデート計画⑤
「えーと……」
戸惑う先生に対して、私は笑顔になるとグッと親指をたてる。
それを見た先生は少し戸惑いながらも同じようにグッと親指をたててくれた。
そんなことがありながら、今日は四人で仕事を終わらせていった。
その間、たまに先生が私のもとに解けない問題を聞きに来るということがあったというのは、この生徒会のみんなの中で秘密となった。
たぶん、生徒が先生に教えるというのが前代未聞だったからだと思う。
帰り仕度を済ませた私たちは並んでと言っても男と女は別れてだけど、帰る。
「悠里、今日の夜ご飯何がいい?」
「あ、今日は生姜焼きがいいかなって思う。私も手伝うよ。」
「うん、わかった」
そして二人から離れているということもあって、悠里の口調は家のようにあたたかい感じのものになっている。
というよりも世話焼き?
そうして二人で歩く中、その前ではあの男のバカ笑いが響いているのは言わなくてもいいよね。
そんな感じで帰宅をした私と悠里は早速ご飯を作り始めた。
久しぶりに悠里と一緒に作ると思いのほか作るのが早く終わって、少しはやめの夕食になった。
慣れ始めたこの日常に少し違う点といえばあれだけだろうと思う。
私は今日もお風呂場の中で男に変身すると、ぼんやりと考えた。
もし、この姿でこれから生活することになったら、もう少しいろんなことができるのだろうか?
そうふと思ったところで頭を振る。
そんなことを考えても何も変わらないのに何考えてんだろ私……
そんなことよりもはやめにお風呂入ってしまわないと。
また女性の姿に戻った私は、ゆっくりとお風呂に浸かったのだった。
お風呂をあがると、体を冷やさないといけないのでなんとなく今日は外に出てきていた。
「あー、星綺麗」
田舎だからなのか、眩く光る空がなんともいえないくらいに綺麗だった。
すごいなー。
そんな感慨にふけているとき、不意に携帯が着信をしめした。
誰から?
疑問に思って携帯をチェックすると、そこいは雅人君という文字が並ぶ。
ああ、そういえば今日メアド交換したんだった。
今更ながらに思い出した私はそれを開く。
送信者 雅人君:明日また相談にのってほしいことがあるんだけど、時間って大丈夫か?
へー、まだあるんだ。
なんだろう?
当日の言葉使いや心得みたいなことかな?
とりあえず返信しとかないと。
宛名 雅人君:いいですよー
そう送るとすぐに返信が返ってきた。
送信者 雅人君:それじゃよろしく
明日はどんなことを相談されるんだろうか?
そんなことを考えながら家の中に入った。




