こ、こんなのって⑩
「可愛い美佳おねえちゃん。」
「可愛いですお客様」
二人から熱い視線を浴びながらも私は恥ずかしいということはない。
頭では乃絵ちゃんの着させたい服を選んでいた。
うーんと、乃絵ちゃんなら絵柄Tシャツに少しダボっとした薄手のパーカーに下はホットパンツでニーソがいいよね。
暑くなったらパーカーは脱いで腰に巻いておけばいいんだし。
そして悠里だと下はデニムで上は半袖のポロシャツなんかで少し男っぽいような格好も学校でみせる凛とした悠里みたいで似合いそうだよね。
最後に舞姉は私と同じタイプの白のものが似合いそう。
実は舞姉の外の顔はお嬢様っぽい感じの雰囲気なのでよく似合うと思う。
それに舞姉だと家の中でそういうのを着て、恥ずかしがっている表情を見てみたいと思う。
特に顔を真っ赤にして裾を抑えているところなんかがいいよね。
あ、もっといえばスプリンクラーかなんかの水で少し下の肌が透けながらも笑顔でもーとか言われたいね。
頭の中では妄想を巡らせながら今度は私が服を選んでいると、いつの間にか服が手の中にあった。
あれれ、もしかして無意識に選んでたとか?
思わず自分が持っていた服を見ながらそう考えて、でもどれも自分が想像していたものと同じだったので、それをレジに持っていく。
ちなみに試着はしなくていいかって聞かれるといいって答えるよ。
だって私のサイズは全然覚えてないけど、みんなのサイズは全部覚えてるんだからね。
どや……
本当にどうでもいいことで胸をはりながらも会計を済ませた私は乃絵ちゃんが服の会計を終わらせるのを待ってから次のお店に向かう。
「次は下着買いにいこう。」
「うん、いいよ」
乃絵ちゃんに連れられて今度は女性下着専門店に入る。
簡単に言うとランジェリーショップである。
とここで頭に名ソングが流れる。
寝てもさめてもランジェリー……
そうランジェリーの歌が少し頭の中でながれたところで頭を振って正気に戻る。
そうだよ。
私は今乃絵ちゃんの新しい下着を見に来ているんだ。
だから変なことを考えるんじゃないよ。
そうだよ、逆に感じるんだ。
乃絵ちゃんにどんな柄の下着が似合うかというのを……
乃絵ちゃんが店員さんにスリーサイズを測ってもらいに行くのを確認した私は、下着売り場で瞑想していたのだった。
いや、あれだよ……
これは心眼で乃絵ちゃんの下着はどんなのがいいかなって選んでいるだけだよ。
決して私の頭の中で乃絵ちゃんの下着ファションショーを行っているんじゃないんだからね。
決してないんだからね。




