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少しのラブとただのオタクとそんなラブコメ  作者: 美海秋
こうなればいいのにと思っている私がいただけどそうはならない
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こ、こんなのって⑨

「美佳おねえちゃんと二人で行きたいところあるんだけど行ってきていい?」

お昼も食べ終わって次の場所に行こうとしたときに乃絵ちゃんからそんな提案があって、朝のことだなと思い出す。

「いいよ。美佳、乃絵のことお願いね。携帯に電話くれたらいいから、私は舞姉さんと一緒に回ってみるね」

それを聞いてすぐに悠里がそう言うので、私は頷いてから乃絵ちゃんの近くに寄る。

離れないようにという意味だよ。

決してやましい思いで近寄ったんじゃないんだからね。

そう自分の中で言い訳をしながら、二人と別れた私と乃絵ちゃんは衣服売り場へと向かった。

とりあえずということでまずは普通のお店に入る。

あ、普通というのは値段が普通くらいということだよ。

そしてその中で服を物色していく。

あー、これ悠里に似合うかな?

自分の服を選ぶのではなくて三人の衣服を選んでいた私に横から声がかかる。

「何かお探しでしょうか?」

女の店員さんに声をかけられてそちらを振り向くと乃絵ちゃんがいた。

「あれ?乃絵ちゃん?」

乃絵ちゃんの声だとわかるはずなのに間違えたのかなと思っていると、今度は乃絵ちゃんの横から店員さんが現れた。

おお……

びっくりした。

そして乃絵ちゃんはドッキリ?が成功したのを店員さんとハイタッチで仲良くしていた。

むー、なんだか仲いいところを見るとヤキモチやいちゃうな。

そんなことを考えていると乃絵ちゃんから服を一つ渡される。

「これ美佳おねえちゃんに似合うと思って持ってきたんだ。この店員さんと選んだんだよ。」

「はい、こちらは最新のワンピースです。色は淡い青色をイメージしてます。もう秋物もでている時期ですので夏物は少し安くなっていますのでよろしければという形ですけど……

というよりもお姉さんなら似合うと思いますのでよかったら着てください。」

「そうだよ、美佳おねえちゃん。似合うから着てみて」

そう二人に詰め寄られながら言われると私も断れることはできずに試着室に入って服を脱いで持ってきていたワンピースを着る。

確かに淡い青色で可愛い。

それに涼しいし動きやすくしているのかちょっと腰周りがキュッとしていて、クルッと回るとフリフリの裾がふわふわと揺れる。

ワンピースというよりキャロット?

というのかな?

私もあんまりおしゃれには疎いのでわかんないんだけど、可愛いと思う。

そう思いながら試着室のドアを開ける。

でも、私も次は乃絵ちゃんに服を着てもらうんだからね。

そう考えながら乃絵ちゃんと店員さんが待つ前に立った。

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