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少しのラブとただのオタクとそんなラブコメ  作者: 美海秋
こうなればいいのにと思っている私がいただけどそうはならない
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29/97

こ、こんなのって⑪

そんなことを考えていた私は不意にお店の前を歩く少女に目が行く。

このお店に入りたいのかお店の前をウロウロとしていた。

一人で入るのが恥ずかしいとかかな?

思わずそう考えた私はお店を少し出て、その子のもとに向かった。

「どうしたの?」

「あのー……

 いえ、なんでもないんです」

明らかに視線は何かを見ているような感じだったけど、それを隠しているのかチラチラとしかお店の中を確認はしていないようだった。

だけど、それがこの子の容姿とマッチしていてテンションが上がる。

だって、小さい身長、細い腰、オロオロとする表情……

どんだけ可愛いのー。

テンションが急上昇で上がる一方で私の目でもう一度その子を確認したところであることに気づいた。

この子ってあの本屋の前でぶつかってしまった子じゃない?

そう、よく見ると服装もワンピースで可愛いものを着ている。

これはもしかして運命というやつじゃないのかな。

私はこの時は何故かコミ力がないのにも関わらず、またその子に話しかけてた。

「あの、どうしたのかな?」

「あの、その……

 実は友達が中に入ってしまったんですけど、ボクはそのこういうところ苦手だから入ろうかどうか迷ってて……」

「うーん、だったら私と一緒に入ってみる?」

「えと、あの、はい」

そして私はいつの間にかその子のナンパもとい連れ添いになっていた。

でも、そうだよね。

流石に男の子の視線がある中で堂々と女の子が入るっていうのもなんだか恥ずかしいよね。

そう思っていたからか、私はその子の手を引いて中に入っていた。

「ありがとうございます。友達を待つだけですのでえっと用事を済ませてきてもらって大丈夫ですよ。」

そう丁寧に言われて、ああ、大人だな、可愛いななんて思ってしまうのは私がおっさんだからだろうか?

だけど、こんな可愛い子を見かけるとほっとけないのが私の性分というやつなのかもしれない。

「よかったら、あなたも試着だけでもしてみない?」

そしてこの言葉がこの後の私の天国と地獄の両方を味あわせることになるとは思いもよらなかった。

く、これがモテる女の特権ってやつだね。

そんなバカなことを考える私の頭はやはり何か間違っているような気がした。

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