第1章 学院編 入学試験#2
試験当日!頑張れシレン!!
僕は日が登り始める頃に起床し日課の瞑想を行う。
レイマは魔力がない。代わりに独自に進化した身体能力が上昇する技がある。
魔力が無いからこそ先祖達はこの力の存在に気づいたのだろう。
魔力のある人間には魔力回路という物が存在している。全身の血の流れのように、魔力が流れる器官のようなものがある。レイマにはそれがない、代わりに氣を使う。修練すればレイマ達はこの氣を習得できる。
オークと戦った時も氣を使っていたため魔力で身体強化したように見えるのだ。
シレンは氣をさらに活性化させる八重醒を完全習得する為日々鍛錬を行っている。八重醒は人間が勝手に設けているリミッターを解除し超人的パワーを得る事ができるレイマの秘術。もちろん一時的なものに対しデメリットもある為、魔力より融通は効かない。
八重醒の鍛錬を行っていると気が付けば数時間が立っており入学試験の時間が近づいていた。
簡単に支度し学院に向かう。学院に着くと受験生達がぞろぞろと指定の場所に集まってきていた。
正午の鐘がなり試験官がやってきた。
「本日Gグループの試験官をやらせていただくアルバだ。Gグループは全員杖で魔法を使うのではなく剣やナックルなど武器を使って近接で戦うスタイルだけ集められている。試験内容は簡単だ後ろに見える試験用のカカシに傷をつけたら合格、傷の度合いで入学の際のクラスが決まる。」
「傷をつけるだけなら簡単じゃね」等の声が聞こえてくる。
「もちろんただのカカシじゃない魔鉄と合金のカカシだ。なんなら不正出来ないように修繕機能も付いているほぼアーティファクトだ」
※アーティファクトはダンジョンなどの宝箱から出る魔力的機能の備わった物
「じゃあ順番に始めるぞ1番前へ…ああそうだ、自力のレベルを確認するためアイテム類は外すこと、武器はこちらで用意してあるものを好きに使え。では1番前へ」
僕はそれを聞いて焦っていた、この認識阻害の付いたローブも脱がなければならないレイマだとバレる。
そんなこと周りの人達は知らない為試験は進んでいく。
「次35番、そのローブも脱ぐように。」
すると周りがざわつき始める。僕が受験生の方を見るとこの前ぶつかった人だった。
「静かに!君はレイマか?」少女が頷く。
「ここは魔法学院って名だが実力さえあればレイマだって合格にする。現に俺の師匠もレイマだ、気にせず挑んでくれ。」
周りからは嫌悪の目で見られている。しかし彼女は気にすることなく武器をとるレイピアのような細剣だ。
僕は内心安心していた。実力さえあれば合格出来るのだと。
彼女が構える。周りには見えているか分からないが確かに細剣に氣が集中しているのがわかる。
試験官の人はほぉ。と声を上げていたので見えているのかもしれない。
彼女が渾身の突きを放つ。するとカカシは今日一の傷を負う。人の頭程のサイズの凹みが出来ていた。
「君は間違いなく合格だ、おめでとう。次36番」
彼女が戻ってくるが一定距離を周りが空ける陰口も聞こえてくる。彼女は真っ直ぐこっちに向かって来てすれ違いざまに「次はあなた、見ている」と声をかけられた。
試験は続き、とうとう僕の番がやってきた。
ローブを脱ぐとまたも周りがざわつく。
「2人目か今年は珍しい年だな」と試験官が呟く
「よろしくお願いします」と僕はお辞儀をし普段使っているほぼ同サイズの剣を手に取る。
ふぅーっと深呼吸をし両手で真向斬りをし終えた後のような構えをとり、剣先をカカシに下に置き、剣に全身全霊の氣を乗せる、そして…
(八重醒一重の門、解。七星剣術…Meark)
そこから一気に切り上げる。すると試験用のカカシは両断された。
八重醒の一重は筋力と身体能力の上昇となります。
デメリットは全身筋肉痛程度です…1個目なので!笑
まさかまさかの両断…どうなっちゃう?
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