第1章 学院編 基礎魔法学#1
今日から本格的に授業開始!
授業風景を書いてると学生の時の記憶が意外と覚えているもんだなと感じました笑
翌日少し早めに教室に入ると各席毎に教材が置いてあった。
今日から本格的に授業が始まる。
「おはようございます。シレンさん」
「おはようございます。セレスティア第三王女。」
「ここでは王族では無いので、第三王女とは言わないでいただけると嬉しいのですが…壁を感じますし」
「わ、わかりました…セレスティアさん」
「はい!あ、そうでした、シレンさんの剣は独学ですか?王宮にいた時に見た事の無い剣技だったので」
「一応村にいた時に良くしてくれたお爺さんに教えてもらってました」
「そうだったのですね、知らない剣技に少し見入ってしまいました」
「全然大丈夫ですよ、まだまだ洗礼されてるとは思いませんが…」
僕自身集中しすぎて全く気づいてはいなかったが。
話し込んでいるうちに他の生徒もやってくる。セレスティア第三王女に話しかける人が多いのでそっと離れる。ぼっーとしているとルミナス先生が入ってきた。
「みんな着席ー!今日から授業があります。教材は各自置いてあるからそれ使ってね。基本的に午前中は座学、午後は実技の形で授業を進めていきます。座学も実技も担当の先生がいるので失礼のないよう真面目に取り組む事。じゃあ早速、座学の先生に入ってきてもらうわね」
すると白髪の老教授が入ってきた。
「私はエルドリック・ヴァレンシュタイン。魔法学専門の教授だ。」
エルドリック教授は教壇へ立つと、チョークを手に取り、黒板へ大きく一言だけ書いた。
『魔力とは何か』
エルドリック教授は教室を見渡し、静かに口を開く。
「さて、新入生諸君。君たちは魔法学院へ入学した。では、一つ質問だ」
教授は前列の生徒を見る。
「魔法とはなんだ?」
教室は静まり返る。
やがて1人の生徒、ローズ・スカーレットさんが手を挙げる。
「…火を出したり、水を操ったりする力。でしょうか」
教授は微笑んだ。
「半分正解だ。だが、それは魔法そのものでは無く、結果に過ぎない」
エルドリック教授が黒板にチョークを走らせる。
『魔法=魔力×術式×意思』
「この式は、諸君が卒業するまで何千回と目にすることになる。今日は最初の一つ、魔力について学ぼう。魔力とは何か、それは世界に満ちる魔素を、自らの意思で現象へ変換するためのエネルギーだ」
教授は机の上に一つのランタンを置く。
「このランタンは、油がなければ灯らない。魔法も同じだ。術式という器があり、意志という火種がある。しかし、燃料である魔力がなければ、何も起こらない」
教授は手のひらを開く。
小さな光が浮かび上がった。
「これは初級光魔法だ。」
すると光は消えた。
「私が今使ったのは、世界中に漂う魔素を、私自身の魔力によって制御した結果だ」
続けてエルドリック教授が黒板に記入していく。
『魔力はどこから来るのか』
教授は人体の図を描く、胸の中心に丸を書き込む。
「ここが魔力核。人の大半の体には、生まれつき魔力を生み出す核が存在する。心臓ではない、脳でもない。生命そのものと結び付いた器官だ。」
教授は線を全身へ伸ばす。
「そして、この魔力回路を通って全身へ魔力が巡る。血液が酸素を運ぶように、魔力回路は魔力を運ぶ。」
僕は氣と同じようなものなんだなと感じた。
それにしても教授の授業の進め方、話し方が上手い。
聞き入ってしまう。
教授が授業をすすめる。
『魔力は多ければ強いのか?』
エルドリック教授は突然、僕たち生徒へ問いかける。
「では質問だ。魔力量が二倍なら、魔法も二倍強いと思う者」
半数近くの手が挙がる。教授は笑った。
「その答えは……違う」
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