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イノシシの恐怖

申し訳ないですが、今週はこの回までとなります。

来週は、頑張ります。





 北の森で大イノシシを狩り、その素材や肉を回収したハンターたちの成果は、リユート村で話題となった。


 イノシシの牙や骨は武器に、皮は上質の防具となり、その肉は村人たちの胃袋を満たす事となった。

 ケントさんと斥候チーム、ラルさんの前衛チームの働きと、全員が一丸となったチームワークの話はその日の酒の肴となる。 

 その翌日からは、村人たちの間で英雄のように語られていったのであった。


 だが、そんな英雄たちを思う村人たちからの羨望は、やがて期待へと変わり、次の狩りはいつなのかという空気へと変わるまでに、さほどの時間も掛からなった。


 そして、北の森での狩猟を終えた二日後、ハンター達は村の酒場に集まり話しをしていた。

 勿論、次のイノシシ狩りの人選の話である。



「いやいやいや、無理だって」

「お、おう。 勘弁してくれや」

「お、俺も無理かな……」


 と、こんな感じで、ケントさんやラルさんも、そして他のハンター達もおよび腰で答える程、イノシシの迫力と恐怖は、実際に体験しないと分からないものでのあった。


「まあ、そうなるわな。 ハッハッハ!」

「「「勘弁して下さいよ、ドワイトの旦那」」」


 リユート村での唯一の経験者であったドワイトさんは、腹を抱えて笑った。


 ケント、ラルさんたちの参加したハンターの答えを聞き、ドワイトさんの視線は自然と俺に向けられた。


「あんちゃんは、どうするんだ?」


 俺は酒場のカウンターに座っていたので、参加していたハンター達が一斉にこちらを向いた。

 その視線を感じて、期待に応えようと席をたつ。


「そうですね。 今回の狩猟での感じですが、今の装備では難しいですね」

「うん、まあそうだな。 でも、あんちゃんは一人でも行くんだろ?」


 ドワイトさんも、現状の武装では心許ないと認めたが、俺の行動を予測していた様子である。


「ええ、北の森は宝の山? なので、今後も行きますよ。 イノシシの狩猟も、状況しだいですかね」

「そうか、オレも若ければな…… ふぅ、せんない話はやめとくか。 あんちゃんは、気いつけてくれよ」


 若い時のことを思いだしたのか、ドワイトさんは俺のことを思い心配してくれる。


「ありがとうございます。 何度も言いますが、無理はしません。 ですが、チャンスは逃しませんよ。 美味いものは食べたいですからね!」


 俺はニヤリ笑い、親指を立てて宣言する。

 その答えを聞いて、若干呆れた顔を浮かべたドワイトさんであったが、手のひらで顔を拭い笑いだす。


「ははは、参ったな。 村の連中も、あんちゃんのお溢れに預かれるんなら、オレらも期待しないでもない。 オレ達に出来る事がありゃあ、何なりと言ってくれ。 なあ、お前たち!」

「「「もちろんでさー!!」」」


 ドワイトさんからの提案によって、俺は色々と道具を貰いうけ、翌日から北の森での活動に本腰をいれた。



 ◇◆◇



 北の森での活動は、順調に行われた。


 初日からだが、イノシシの狩猟にはかなりの恐怖が付きまとったものの、逃げまわりつつ何とか成功に収めた。


 前回と同じ場所に向かい、イノシシを倒した場所に到着したのだが、そこには別のイノシシが待ち受けていたのである。


 前回のイノシシを解体した時の残りは地中に埋めたのだが、どうやらそのニオイを嗅ぎつけたらしく、埋まっていた物を掘り返して、むしゃむしゃと食べていた。


 イノシシは雑食らしいのだが、まさか同族の遺骸まで食べるとは思っておらず、思わず声をもらしてしまい、声がそのイノシシに届き追われ始めたのである。


 そこからの俺の混乱っぷりは酷いもので、どこに罠があるかは頭の中でぶっ飛んでしまい、剣を盾にして突進を回避し、必死に走り回って避け、何とか罠に嵌って貰えたという偶然の結果を引当てた事で、イノシシを倒す事に成功したのであった。


 そして、そこからも酷いものだった。


 失態を回避する為にも、倒したイノシシを解体する為の場所を探して移動し、安全圏を確保してから解体を始めたのだが、イノシシが漁っていた遺骸を片付けていない事を思い出し、その場所から回収するという、二度手間をこなさなければ、帰るに帰れない事態になったからである。


 森の浅い場所で大きな穴を掘り、その穴の底に今回解体した残りと前回の遺骸をいれ、その上に枯れ木を放り込み燃やす事にした。


 そして、燃え後の確認と消火をし、大穴を埋めてから村へと帰還したのであった。


 村に辿り着いたのは、日が暮れて半時が過ぎたくらいであり、村人たちが俺の帰りを待ちわびていた。


 俺が無事に帰り着いた事を喜び、中には涙を流している人すらいて、申し訳ないと謝り、その日結果を報告した。

 まあ、その時点でイノシシの肉と皮を担いでいたので、森での成果は明らかであり、俺の報告を聞いた後は、村を挙げての宴会となったのは、言うまでもない事であった。


 その後は大した事もなく、しっかりと準備を整え、アイテムを作りつつ、順調にイノシシ狩りを続けていったのである。



 ――――――



 前島 達也(23)


 HP 180/180

 MP 32/32

 職業 剣士Lv12

 技能 剣技Lv2

 魔法 生活魔法Lv4

 装備 アイアンソード、堅革の革鎧、革ズボン、革の靴、革の背嚢

 アイテム HP回復ポーション×200個、MP回復ポーション×50個、回復薬×500個、解毒薬×500個、煙幕催涙ガス各10個

 道具 スコップ、木こりの斧、荒縄

 インベントリ 素材(石材、木材、薬草など)、販売品(食品、煉瓦など)


 職業ボーナス

 剣士 STR+30% VIT+10% DEX+20% HP+10%




次回は、2/15の0時更新となります。

※2/09現在、体調が安定していませんので、お休みするかもしれません。



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