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初めての報酬



 異世界生活 43日目


 達也は、ゴブリン達に襲われていた村を発見し、村人たちと協力してゴブリン達の殲滅を成し遂げた。


 ここは辺境の開拓村で、通称リユート村というらしい。

 燃えてしまった家の消化と、解体作業をしながら情報をあつめた。


 なんでも、ここは開拓者とハンターと呼ばれる荒くれ者が集まってできた村なのだとか。


「あんちゃんは力があるなぁ」

「すまねぇな、手伝わせてしまって」


 燃えてしまった材木を、達也は担いで運んでいた。


「いえいえ、ケガした人が多いですし、これくらいは平気ですよ」


 消火活動を全員で終わらせ、解体は達也とハンター達が請負い、現在はケガの治療と瓦礫となった家の後片付けをしていた。


 大きな瓦礫と、燻ぶっていた燃えカスを粗方片付け終わると空は暗さを増して、夕日のように遠くの空が赤くそまり始めていた。


「皆さん、お疲れさまです! 簡単なものしか有りませんが、食事も用意できました。 今日のところは、ゆっくり休んで下さい」

「おう! すまねぇな」

「腹がペコペコだぜー」

「ティナちゃんも大変だったろ、お疲れさん」


 片付けが終わる頃、頭に三角巾のように布をかぶった少女が現れ、男衆に労いの言葉を掛けていった。

 身体は小さく、まだ子供と思われる少女だが、衣服は煤けて処々が汚れている。

 恐らく、片付け作業に参加して居たのだろうと、男たちも労いの言葉で少女を迎えている。


 達也は衣服についた埃をはらい、手についた汚れを両手で払っていると、その少女が話しかけてくる。


「あ、あの、ありがとうございました」

「ん? えっと、どういたしまして」


 少女は頭を深くさげて、顔が見えないままなので、達也は頭を上げるように諭した。


 そんなやり取りを見ていた大人たちも、達也に礼がしたいと集まってきた。


「いやぁ、実際今回のは危なかった」

「ああ、今までで、こんなに被害は出なかったもんな」

「ハンター達の間で、ゴブリン討伐の話はあがってたが、まさか村が先に襲われるとか、思わなかったもんな」

「「んだんだ」」


「あんちゃんは村の恩人だ。 ありがとう」

「「「ありがとう!」」」


 どうやら、ゴブリン討伐が話に出てたらしと言う事だが、ゴブリン達は人の町や村を襲う習性でもあるのか、気になる情報を手にした。


「ど、どういたしまして。 皆さんが、無事で良かったです」


 今回のゴブリン襲撃では、死者は出なかったらしいが、重傷者が数名いたので、達也は少し後悔していた。

 もうちょっと早くに来ていればとか、手出しを躊躇していた事もあったので、感謝されても素直に受けいれる事は難しかったのだ。


 その後は、達也も食事に誘われ、多くの人から飲めや歌えともてなされる事となった。



「ところで、あんちゃんは何処から来たんだ?」

「おお、そうでした。 タツヤ殿は何処からいらしたのですか?」


 酒もだいぶまわってきたなかで、ハンターの一人が達也に質問すると、その場の人々も耳を傾け達也の返答をまった。


「えーっとですね、も、森の向こう側です……」

「「「はい?」」」


 達也は方角が分からなかったので、自身が歩いてきた方角に向かって指をさし森から来たと正直につげた。

 だが、村の人たちはその答えに、全員が耳を疑うような反応をみせたのだった。


「ちょっと待って下さい。 タツヤ殿は、あの森の奥から来たという事でしょうか?」

「おい、あの森の奥は魔界だぞ。 いくら何でも、それはないだろ」

「ああ、魔の森はもう数百年間、魔物たちのテリトリーだ」


 そんな事を言われ始めて達也は、自分がいた場所が魔界と聞かされあわて始める。


「えっとですね、気付いたらいたというか、えっとその、なんて言ったらいいか……」


 まさかこの世界の神自身が、達也を魔界に転生させたとか言えずに言い淀んでいると、村長が出てきて語りだした。


「ふむ、何か事情があるのでしたら構いません。 私共は貴方に助けてもらった事は変わらない事実ですし、その恩人の貴方を疑う事や困らせる事も望みません。 どうかご安心下さい。 よいな、皆の衆」


 村長が達也にそう告げると、村人たちに振り返り皆に同意を求める。


「ああ、問題ない」「オレもないな」「同感だな」

「「「はい」」」


 こうしてこの話は終わったのだが、達也はやっぱりあの神は邪神であるとし、村人たちとの出会いには感謝した。



 その日の夜、村人たちから寝床となる部屋を与えられ、眠りにつくこととなった。

 備え付けられたベッドに横たわり、達也は改めて実感する。


 やはりここは異世界であり、力がものを言う世界なんだという事を。


 眠くなってきた達也は目をつむり、寝る状態になって初めてそれに気付いた。


「なんだこれ? メールか?」


 眠い目を開け、視界の右下の端に、手紙風のアイコンが点灯していた。

 疑問に思いつつも、達也はアイコンをクリックすると、ウィンドウが開きファンファーレがなった。


 パンパパパーン、パー、パーパッパッラ〜♪


《緊急討伐ミッション達成》


『ゴブリンから村を救え』

 依頼内容、ゴブリン25体の討伐。

 結果、ゴブリン28体の討伐を確認。

 お疲れさまでした!


 報酬、1000G

 初回達成特典、インベントリの開放。

 追加報酬、ご家族さまの口座に10万円を入金。


 システムのバージョンを1.01に更新しますか? <YES·NO>


「ふぁっ!?」


 ミッション達成のメッセージに、達也の思考は止まった。




設定や演出?に関しては、某有名RPGを参考にしてますが、アウトになったら終わるかも知れませんね。

その時はお察し下さい。



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