7章宝探し 子供の部
謝砂は目を開けると涙が流れていた。
怖かったのかそっと袖で拭う。寝台に寝ていて身を起こした。
「夢だよな。爛はどこ?」
「ここだ。何があったんだ?」
顔を洗う前に爛に見られた。
涙が流れた筋が残っていたんだろう。
慌ててくる爛を止めようと立ち上がったが一切寝た気がせず目が重かった。
数歩歩いたが謝砂は爛が無事なことに安心した。
目を閉じると真っ暗になりドンと床に仰向けで倒れた。
「謝砂!」
頭は打たなかったが背中を木の板の間に打ち付けて肋骨も痛い。
「うぅ」
「大丈夫か?」
「寝ちゃったんだ」
立ったままで寝てしまったのは何回か経験しているが倒れたのは初めてだった。
霊力を使ったのは夢の中だったのにかなり消耗したみたいだった。
懐にしまっていた妖丹が邪封袋から出て床に転がり爛の足元にこつんと当たった。
「妖丹の邪気が浄化されてる。謝砂がしたのか?」
「知らないけど、しばらく起き上がれない。爛、悪いけど起こして」
爛は妖丹を拾い謝砂の横にしゃがんだ。
そして爛は笑いたいような心配しているような複雑な表情で眺め腕を取り霊力を確かめた。
「お腹が空いてるんだな。風呂に入って目を覚ませ」
悪夢の原因は妖丹だったのだろうか寝るときはちゃんと確かめてから寝ることにする。
どうか今日は無事に過ごしたい。
だが宝探しは招待客の特権であり参加をするものだと逃げれなかった。
日が出ている間は子供の宝探しだ。
帳家荘がある敷地内の山で行われる。
「参加してから一刻半の時間制限があります」
参加する十歳以下のお子様の案内と迷子対策に帳家の師弟と門弟たちがつく。
木に案内が貼られて道順を間違うことはない。
問題が書かれているから字が読めない子には読んで教えるのも案内と保護者の役目だ。
「問題を答え正解すると宝箱を開けるための鍵と交換してもらえます。箱は鍵がなくてもすべて霊力で開けられるが子供の特権に用意していますが鍵で開くのはすべておもちゃです」
案内についた帳荻が謝砂に教えた。
謝砂は瑛が参加する子供の部に一緒に参加したから夜は参加しなくていいと思っていた。
お子様の部に保護者も参加していいのか聞きに行く。
「たくさんあって毎回余るのでぜひ参加してください」
と帳宗主に許可ももらった。
瑛は隠された箱を一人で見つけていくのに謝砂はなぜか探せない。
「爛どこにあるんだろ? 探してるのに出てこない」
「目の前だ」
爛の言われた通りじっと見ると木の枝に紐で吊るされて目の間に箱があった。
見かねた爛が木の上や枝に隠れている箱を見つけていた。
配られた帳家の呪符が鍵となり箱を開けれるようになっていた。
子供向きだといっても霊力は必要らしく瑛と同じくらいの年の子は箱を開けられず同伴している帳家の師弟に手伝ってもらっている。
呪符が『鍵』として貼られていてめくるのに霊力が必要だった。
見つけた箱を瑛はすべて空けることができた。
開けて箱から黒い煙が飛び出てきても軽い邪気で手を振るだけで打ち消した。
「瑛はすごいな。修練したんだね」
「うん」
謝砂は拍手を送り瑛について歩いていた。
「瑛殿の霊力は子供だと思えません」
「姜ちゃんが指導しているから何をしているかは知らないんだ」
帳荻が関心していた。
保護者がいるのに案内人だと言って帳荻と雲児が瑛の両脇を挟んでいた。




