第十三話 俺、亡霊たちと戯れます。その23
「ギ、ギエエエエッ!」
「ああ、ミケちゃんが蹴飛ばした霊団が消滅したわ!」
「一時的よ、愛梨! そのうちまた合体するわ!」
「えええ、そりゃ面倒くさいわね!」
「そりゃ、面倒だ。ミケ、さっさと他のも片づけてくれ! さっさと、この場を切り抜けて悪霊の牢獄へ行くぞ!」
「あ、ああ、任せろ!」
俺が――いや、アロンダイトをジャンプキックを叩き込んだ霊団が、ボウッと消え失せる。
だけど、一時的って感じだ。
再び合体し、襲いかかってくるのも時間の問題だったりして……。
んで、もう数体、霊団がいる――俺が時間稼ぎをするっきゃないかな!
「お前ら、俺がアイツらをボコボコにするぜ。先に、この森の外へ!」
「わーい、サンキュー! そうさせてもらうぜ、アロンダイト!」
「じゃあ、ミケちゃんも頑張ってね~☆」
「お姉ちゃん、私も手伝うー!」
「お母さん頑張って!」
「お、お前らー!」
フレイヤの二匹の猫が引く車――猫車は猛スピードで自殺者の森の外へ飛び出す。俺と闇子を残すかたちで――。
むう、ちったぁ手伝ってくれよぉぉ~~!
「ミケちゃん、霊団がまた来た!」
「お、おう、アロンダイト……た、頼むぜ!」
「うおっしゃあああ! 蹴り飛ばしてやんよ!」
グオオオ――と、上空から襲いかかってくる禍々しい球体こと霊団の一体に対し、俺の下半身の自由を奪うアロンダイトは、ダッと身体を回転させながら跳躍し、回し蹴りを叩き込み地面へと落下させる!
「もう一体は私に任せて! 実体化しているから、コイツでお陀仏よ!」
むう、俺――いや、アロンダイトに続くかたちで闇子も動く!
右腕の二の腕から下を真っ黒で巨大な蟹のハサミに変え、襲いかかってくる霊団をバチンッと捕らえ真っ二つにする!




