第十三話 俺、亡霊たちと戯れます。その25
「よし、上手く出られたな!」
「ふ、ふう、すごく怖かったぁ……」
「これで安心して悪霊の牢獄へ行ける!」
「うんうん、でも、ホッとしたわ……」
「さ、行くぞ、みんな!」
「おい、俺を忘れんな!」
「ああ、お母さん!」
「それにしてもしつこい奴だったわ、まったく!」
ちょ、俺を置いて行くな!
ふ、ふう、だけど、なんだかんだと、霊団を退け、俺は猫車に帰還する。
あ、ついでに闇子も――。
「あ、見て! チカチカとナニかが光っている!」
「まるで夜の街って感じだな」
「てか、もう夜なんですけど、ミケちゃん……」
むう、いつの間にか夜に!?
気づけば、空では煌々と満月、そして星々が瞬く時間になっている。
さてと、そんな夜だからこそ目立つだよなぁ。
俺達が目指す悪霊の牢獄とかいう町全体が発する地上の光――ネオンの灯りが……。
「なあ、あれが本当に悪霊の牢獄なワケ?」
「うん、そうだよ。あの町の悪霊さんたちは、色々と〝楽しんでる〟よ。さあ、行こう、行こう☆」
と、闇が言うけど、ナニを楽しんでいるんだ?
「やあ、君たちもカジノの行くのかい?」
「わ、幽霊紳士!」
ビュンッ――と、どこからともなく、シルクハットと燕尾服といった格好をしたヒゲのオッサンの幽霊が現れ、そう声がかけてくる。
カ、カジノがあるのかよ、あの町には!? むう、なんだかんだと、気になる展開だぜ。




