学園92
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そうして、時間は職員室へと戻る。
「全く参ったよ。勝ちたいという執念で、模擬戦が終わらなかったって言うんだから」
メインサーバーのトラブルチェックをして貰ったが、現状では何も見つからず、当面の答えとしては、火内がしぶとかったという、何とも言えない結論で終わった。
だが、それでも勝利は勝利。
美優達に、シミュレーターカプセルから引きずり出された火内は息も絶え絶えで、一歩間違えれば精神的な死を迎えていたかもしれないが、去年に続き、二年連続で下級生が上級生に勝つという快挙を達成してみせたのだ。
「学校生活が始まったら、あいつは有名人に……行くのか?」
教官は、話し相手にしてた同じ教官をやっている女性が無言で立ち上がって、竹刀を持って外に出ようとした所で声を掛ける。
彼女が、こうなるのは話をしていた時から想像していた事であったが、
「あたりめぇだろ!!あの馬鹿鳥!!いつもいつもあたしの娘を玩具にしやがって!!」
「私情をあまり挟まないで貰いたいがな、教官として」
「うるせぇ!!こっちは家庭の一大事だ!!」
教官である前に、母親である事を取る彼女を称えるべきなのか、注意すべきなのか悩んでしまう。
「ツバメのケツに突き刺して、焼き鳥にしてやる!!」
それが本気なのか、表現なのか……何とも言えない雰囲気で、
「ユナ、ほどほどにしておけよ」
「死なない程度に殺る!!」
まぁ、ツバメなら逃げ切るかと心配もせずに、ツバメに仕置きをしに行くユナを見送るのでった。
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「ふにゃ……」
「………………」
「ふにゃ…ふにゃにゃ……」
「起き……か…?」
「ふひゃい……」
頭のスッキリしないリナであったが、誰かに呼ばれたので、目を擦りながら小さく目を開けると、
「アタシが見えるか?ツバメの相棒の片桐だ」
「片…桐……?」
まだしっかりと頭が回らないが、それでも体を起こすと、目がショボショボして相手の輪郭を捉える事が出来ない。
「これを使いな、目薬だ」
ショボショボする目に使いなと目薬を手渡されたが、以前に強烈メントール入りを渡されて、目が吹き飛びそうになった思い出が、使うのを躊躇させたが、
「リナ、大丈夫ッス。これは普通の目薬ッスよ」
「ミィオ?うん」
ミィオの声が聞こえると、目薬を使うのを拒否していた手が、目薬を開けて差すのであった。




