表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
90/169

学園89

________



上級性と下級生の、最後のトリを務める模擬戦。



それはシミュレーション室にいる者達だけでなく、視聴覚室にいる者達すらも大騒ぎにさせる。



初手は完璧だった。



遅れて開始した時間を取り戻すかのように、いきなりロケットランチャーを持ち出して撃ち込んだ。



ロケットランチャーから撃ち出される時の、空気が噴出される音で位置がバレてしまうが、そんなのは関係無い。



相手が音に気付いて振り向いた時にはロケット弾は眼前に迫り、逃げる事も出来ずにロケット弾を受けて模擬戦が終わる。



爆発音と煙が立ち込める中、パワードスーツが地面を激しく転がる音が聞こえ、これで終わったとロケットランチャーを捨てて、このシミュレーションの世界から帰るのを待つだけのはずだったが、



『ガシャ…ガシャン……』



模擬戦は終わらなかった。



立ち込めた煙が消えた後に姿を現したのは、パワードスーツに傷が付き、片腕が吹き飛んだ姿であった。



ロケット弾が直撃するという瞬間、腕を伸ばしてロケット弾に触ると、胴体への直撃だけは避けた。



だが、その結果は見ての通りのボロボロの姿。



この時点でシミュレーション室では、まだ模擬戦が続いている事に驚いたが、



『ガシャンガシャンガシャン!!!!!!』



ボロボロになったその体で動き出す。



慌ててハンドガンを取り出そうとするが、ロケット弾を絶対に避けられない距離まで詰めていて、決着が付いたとそこから動かなかったのが仇になる。



相手の死力を尽くしてのタックルに捉えられて、地面に叩き付けられると腹の上に乗られ、



『バッギンッ!!!!』



片腕となった、残された腕が振りかぶられてバイザーを殴る。



自分の事を殺そうと、死に物狂いで殴って来る。



ヘルメットを殴られながらも、ハンドガンに手を掛けると、



『バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!』



マガジンに入っている全ての弾丸を、当てずっぽうに胴体にぶち込むと、



「ぐふぅ……!!」



装甲を貫通した弾丸が体に喰い込んだのか、吐血してバイザーの中が真っ赤に染まる。



今度こそ決着が付いたはずだと、必死に抜いたハンドガンを降ろすのだが、



『バギッ!!』



自分に馬乗りになっていた者が、おもむろに、赤く染まった自分のバイザーを叩き割ると……



「ひっ……!?」



バイザーの下から現れたのは、真っ赤な目であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ