学園84
そんな硬直している火内の事など一切気にせず、上級生は目当ての物を探すために、体をより押し付け、太ももをまさぐるとイヤでも体は動き、
「~~!!!?」
火内は身体中を弄られているこの状況に、どうゆう風に相手をあしらえば良いのか分からずに、目を閉じてしまう。
「ポケットにねぇかぁ……」
上級生は散々、少年のポケットをまさぐったてもパイロットカードを見付ける事が出来ずに、一度体を引くと、少年が震えていたがそんなのには構わずに、
「そこか?」
ズボンのポケットに無いとなれば、次にありそうなのは胸ポケット。
上級生の目線は少年の胸に向けられ、火内が目を閉じているのを良い事に手を伸ばして、胸を触ると、
(雫君は、本当に綺麗ね……まるで宝石みたい)
「ひっ!?」
火内が、声にならない小さい悲鳴を上げて、
『バチーーーーーン!!』
「ぶっ!?」
上級性の頬を張り飛ばす音が響く。
火内は、閉じていた目を見開いて、顔を真っ赤に激昂させて怒りの平手打ちをぶち込んだ。
火内が震えていることを良いことに、思い……っきり!!油断していた上級生は、自分の頬を警戒している訳も無く、無防備に叩かれて、
「やっぱ、お前良いな……」
怒りの一撃がモロに入った頬を撫でながら、上級性は笑う。
「変態!?痴漢!!レイプ魔!?アナタは本当に何を考えているんですか!?人の体をまさぐって!?そんな事が許されると思っているんでふか!!」
おでことおでこがぶつかって、お互いに痛い目にあった時は、自分の事より上級生の方を心配したが、散々弄ばれては相手を気遣うという気持ちも無くなり、体をプルプルと怒りに震わせて上級生をきつく問い詰める。
平手打ちをぶち込まれた上級生は、一応は自分の方が悪いとは思っているのか、叩かれたと、少年に殴り掛かるようなマネはしなかったが、
「「でふか」って……男のクセに言葉を噛む程イヤだったのか?」
「当たり前でしう!!!!」
「また噛んでるぞ」
さすがにそのまま事を終わらせるのも癪らしく、火内が興奮して語尾がおかしくなっているのを、あざとく突っ込んでみると、少年はまた言葉を噛んでしまう。
(こ…こいつ……!!)
これから、自分の存在感をアピールするという大事な場面なのに邪魔をされて、はらわたが煮えくりかえる言い表せ無い怒りが込み上げて来ると、拳を握りしめて、
(いっそやってやるか……)
怒りに身を任せてここで暴れて、上級性と喧嘩をすればそれそれで目立つかと思い、握り締めた拳を上級性のどこにぶつけてやろうかと考えるのだが、
「悪かったよ。お前に会えて嬉しかったんだ」
上級生は上級生で、この件をあまり長引かせるとべきではないと考えたのだろう、胸元で小さく降伏のバンザイをして、敵意が無い事を伝える。




