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学園76

________



「リナ……」



エラーが直って、ミィオの前に映し出された映像は、リナの腹部、上半身から血が溢れる姿。



その状況が絶望的であり、そこから勝つというのは……



『奇跡で、偶然で、リナが勝つ可能性もあったかもしれない』



「えっ……」



端末の中から聞こえる上級生の声が、ミィオの思考を止める。



「戦いに絶対は無い。奇跡を起こし、偶然を呼び起こすには、それ相応の実力がいる」



ツバメは、リナの喉元にナイフを突き付けて、



『君達に、私から教えてあげられるのは、実力及ばない者がどうなるかという事』



手慣れた手付き、手慣れた動き……それはきっと、RLを始末する時に動きなのだろうが、柄のお尻の部分に手の平に、体重を乗せて……



「リナ!!!!!!!!」



ミィオは、端末を放り投げてシミュレーターカプセルに向かうと、丁度シミュレーターカプセルのロックが解除される。



「リナ!!!?リナッス!!!!!!」



シミュレーターカプセルのドアを乱暴に開けて、中に入るとそこには、



「…………」



自分の体を抱き締めて、身動き一つ取らないで、リクライニングチェアに寝そべっているリナがいる。



どうやら、喉をナイフで刺される瞬間には、こちらの世界に帰って来れたみたいであったが、



「保健室に行くッス!!!!」



それでも、体中が真っ赤になるほどに体を刺されて、無事な訳が無い。



リナを背中に担いで、シミュレーターカプセルから出ると、



『ガチャ』



隣から、リナの事を滅多刺しにした上級生が出て来る。



「あらっ…浮気相手って事かしら」



「なに考えているんスか……」



あの惨劇とも言える光景を見た後だというのに、その目には反抗する意思が見える。



「なに考えてる?歴代一位の成績で入学したからといって、調子に乗ったらいけないよって教えてあげたの」



「あんたは、リナの姉貴分じゃないんスか!!!!こんなグッタリするまで、やる必要なんてあったんスか!!!!」



「ふ~ん……」



ミィオの、恐れない態度が上級生の好奇心を誘ってしまったのか、上級生は不気味な微笑みを浮かべながらミィオに近付……



「テメェ…殺されてぇのか……」



上級生がミィオに近付く前に、美優が冷たい怒声を震わせる。

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