学園65
「世界を見渡せば、RLHは他にもいるかもしれない……けど」
『ヒュッ!!』
ツバメがヒートソードに通電させると、神話に出て来るかのように刃がオレンジ色に燃え上がり、それをリナに放り投げ、
「ありがとう」
装甲ごとバッテリーを捨てて通電出来なくなったリナは、通電されて灼熱に燃えるヒートソードを有り難く拝借する。
「ふふっ」
「どうしたの?これから戦うのに、下手な細工はしないでしょ」
含み笑いをするツバメに、笑みを溢す事無くヒートソードの柄に指を絡めて、ヒートソードを手に馴染ませる為に回すのだが、
「普通の人は、通電してるヒートソードを受け止めないし、回したりしないの」
「えっ?」
ヒートソードを回していた手を止めると、柄をしっかりと握った。
「リナにとっては、何とも無い手遊びかもしれないけど、普通の人には虚勢を張る為にやる事なんだよ」
ツバメは、もう一本のヒートソードを仮想空間に呼び出して通電させると、指に柄を絡ませて縄跳びの交差跳びのように灼熱に燃えるヒートソードを回す。
「それは…私に対する虚勢って事?」
「えぇ、そうよ」
「よく言うよ」
明らかに涼しい顔をして、自分の時よりもヒートソードを手懐ける様を見せられて、虚勢等とのたまわれても「はい、そうですか」と納得する物では無い。
「……行くよ」
「こっちも」
二人はヒートソードを構え合うと一気に走り出す。
「…………」
さっきは雄叫びを上げていたリナであるが、今は口を紡ぎ、
『ビュッ!!』
さっきの目を見開いて暴力に訴えたのとは真逆に、目を細めて、ヒートソードを水平に綺麗に振ると、空気が斬れた。
「…………」
ツバメもまた口を閉じてリナの挙動を精神を研ぎ澄まし、リナが横一線にヒートソードを振る構えを見せた時点で足を止めて、ヒートソードを避けるが、
『ガァッ!!!!』
リナが肩から突っ込んで来たので、同じように肩をぶつけて押し合いの形になると、
『ギュィィィ!!!!!!』
パワードスーツが雄叫びを上げる……リナに押されて、パワードスーツが本気を出して抵抗する。




