学園34
「……リナは甘えん坊スね~~」
「へっ!?」
不意にリナに声を掛けて、腰に手を回して自分の方に寄せると、その行動がリナを再起動させて、目を見開かせる。
再起動したリナに、ミィオはニヤニヤと怪しく笑うと、
「だってそうじゃないスか~~一人で見るのが寂しいからって何もしないで、自分の事を待っていたんスから。さぁ、自分が取り出したんスから、端末はリナが持つッスよ!!」
「わっ!?ちょっとミィオ!!」
ミィオが手にしていた端末を離すと、端末は重力に逆らえずに落ちるが、落ちる端末をリナが、あたふたしながらも両手で抱きしめる様にしてキャッチする。
「あ…危ないよミィオ」
「危ないか危なくないかは、触った瞬間に判断しているから大丈夫ッス」
地面に落とさずに済んでホッとするリナに対し、結構たわわに実っている胸を突き出してエッヘンとするミィオ。
「うっ…アタシより胸が……じゃなくて」
「チュートリアル以外のアイコンを押すと、どうなるんスかね?」
リナはミィオの突き出した胸に一瞬、敵愾心を表したが、端末を落とそうとした事を注意しようとしたのだが、ミィオはニコニコとして取り合わず、端末を話題にしてリナの話しを誤魔化してまう。
「ミィオ……」
『ごめんね~、今は他のアイコンは使用出来ないようにロックしてあるんだ。チュートリアルを押そうね』
「あぁ~やっぱダメッスか」
「……分かったから手を離してよ」
「おっ、やっと分かったスか?」
リナの渋々した表情に、ミィオは、リナの言葉に耳を傾けると手を離し、
「ちゃんと教官の話を着ていたスか?壁にある差込口にパイロットカードを入れるッスよ」
「うぅ……」
ミィオに教えて貰いながら、壁にある差込口にパイロットカードを差し込むと、そこには端末があり、壁の中から端末を取り出してみると、リナの端末も勝手に起動して、上級生からのメッセージが浮かび上がる。
「……ミィオのも押すね」
「お願いするッス」
端末を持ったり、自分の事を抱き寄せたりして、だいぶ腕も動かせるようにはなったのだろうが、どこかぎこちない。
だからリナは、ミィオに対しての謝罪として、彼女の代わりに端末を操作するのであった。




