学園26
(うわぁ~~やっぱり小動物みたいで可愛いッス~~)
リナの仕草から本気の怒りは感じられず、ハムスターのような可愛いらしさ抗議を感じ取り、
「そんなに怒らないで欲しいッスよ~~」
ついつい感じたままに、リナを小動物を扱いして頭を乱暴に撫で回していた。
「う~~~」
リナはボサボサな髪を撫でまわされて、ライオンのタテガミみたいにクシャクシャにされて、ライオンのように低い声で不服を表現するが、リムルに襲い掛かったりしない所からみると、撫でられる事は満更ではないらしい。
(……筋肉は信じられない程の質っスけど、髪質も格別ッスね)
髪型はボサボサではあるが触り心地はフワフワで、フワフワな大型犬をモフモフしているかのような夢心地になる。
「まぁ、折角の出会いなんスから、泥舟みたいに沈むんじゃなくて、豪華客船で航海しようっスよ!!」
二人の門出の舟の変更しながら、リナのボサクシャな髪の毛を優しく手ぐしで整えてあげる。
リナはムッとしていたがその言葉と、気持ち良い手櫛に機嫌を直し、
「そうだよね……アタシ達の門出が泥舟じゃ問題だよね……うん、派手はともかくとして、大きな船で航海しよう!!」
モテる、モテないという禁句を忘れたリナはまた、元気を取り戻すと楽しそうにリムルの言葉に応える。
「そうッスよ。泥舟じゃなくて大きな船の方が快適ッスから……あれ?」
ミィオもリナと楽しそうに会話していたが、何だかミィオの雲行きが段々怪しくなってきていた。
ミィオはそうそろ時間だと、リナのボサボサな髪を手でといてあげるのだが一向に整わず、最初もそれなりにボサボサではあったが、今はそれ以上になってしまう。
「あっ、あれっス?」
ミィオは慌てふためきながら、リナの髪を全体から一部分ずつ整えるようにしてみるが、それでもリナの髪の毛が整わない。
ミィオがボサボサの髪の毛と苦心している頃、リナは相変わらず気持ち良さそうに髪を撫でられていたが、
「あのさミィオ」
「ごめんッス……今直すッスから……」
「えーとね、アタシのクセ毛は手だと直らないと思うよ」
「へっ?」
リナの開いた口から出た言葉を聞いて、ミィオの手が「ピクリ」と動くのが止まる。
「アタシの髪ね、クセが強すぎて、ドライヤー掛けながらじゃないと整えるの難しいの」
自分のクセ毛について教えてあげると、それを聞いたミィオはリナの髪から手を離し、
「いやっ……その……ごめんッス……」
気まずそうに、どうしようっという表情すると、
「よし、時間だ。これよりレクリエーションを始める。全員、気を付け!!」
上級生と下級生の間に挟まれていた教官が、集合時間になったと全員に号令を掛けるのであった。




