学園25
「格好良いな……」
「へっ?」
リナはつい、彼女に感じた事を口に出してしまうと、ミィオはリナの言葉に戸惑いながら自分を指差し、
「自分の事スか?」
自信過剰ではない、こうして話をしているのは自分なのだから、指を指す相手は自分しかおらず、リナも頭をうんうんと振ってくれる。
ミィオは、リナの真剣な表情と可愛らしい動きが、本気で頷いてくれていると分かり、気恥ずかしさから半笑いで誤魔化すように、
「そんな事無いッスよ……どちらかと言うとリナの方がモテると思うっス」
自分の話題から、リナの方へと話題をずらす。
「モテそう……」
話題をずらされて、自分の事を褒められたリナであったが「モテる」という言葉を聞いた途端に、どんよりした雰囲気になり、さっきまでの明るさがドコかに消えてしまっていた。
「どっ、どうしたッスかリナ?」
リムルは急激に落ち込んだリナを見て、不安そうな顔をしてリナの顔を除き込むと、
「何でアタシもてないんだろ……星の下が悪かったのかな……」
暗い言葉を呟き始める。
「そもそもツバメと小此木はいつもいつもいつもイチャイチャイチャイチャと…………」
一人ブツブツと「ツバメ」「小此木」と「イチャイチャ」してと、反芻する事が出来る程の惚気を見せられて、トラウマになっているのかもしれない。
(あぁ~、浮き沈みが激しいんスね……)
ミィオは自分の頭を掻きながら、リナの性格を簡単に感じ取る。
ミィオは暗く呟いているリナの様子を見ながら、どうするべきかと悩んで、何となく視線を上げると、
「…………」
「…………」
(マジスか?)
上級生の一人が、太ももをつねるジェスチャーをして、アネキもそれに同意して頷いている。
アネキが同意するという事は、上級生の一人は、リナの保護者なのだろう……アネキの許可があるのなら遠慮する事は無い、イジイジしているリナの太ももに手を這わせて……
「何スかこれ……」
触れて感じる筋肉の質の違い……訓練を積んでいるアネキに悪ふざけで抱き着く事がある。
アネキの体は筋肉質で、まるで岩石に触れているかのようで、昔の柔肌と違うなと思うこの頃であったが
、リナの筋肉は……
「……元気出すッスよ!!」
励ます為と興味から、太股を思いっきりつねりあげると、リナの表情が文字通りに一変して、
「痛~~!?」
驚いた顔に変わって、つねられた所を癒す為に太股に手を当てると痛みを取る為に擦り、
「……どうっスか?元気出たスか?」
ミィオは指を擦り、自分が感じた違和感を握り潰した。
リナは、ヒリヒリする太股を擦りながら、
「う~~……何でリムルもツバメ達とおんなじ事するの~~」
どうやらリナは、ツバメと小此木にも同じ事をされているらしく、リナがムッと頬っぺたを膨らまさせて前屈みの状態で睨み付けるのも、普段の事なのだろう。




