学園24
ポニーテールの少女の側にずっといた少女、ミィオは、最初に並んだ時には自己紹介をされなかったのに、何でこんなに騒がしくしてから自己紹介して貰えるのか、少し疑問に思ったが、
(まぁ……タイミング何てそんなもんすかね……)
そう適当に考えて、
「ちょっと騒がしかったスけど、それで友達が出来るなら儲け物ッスよね」
「うん!!ちょっと騒がしくしても、周りに注目されても良い事があれば万事解決だよ!!」
ミィオも、元気良くリナに話し掛けると、少し言葉多く応えてくれる。
いきなり話し掛けたリナの心中はもちろん、友達百人出来るかな?みたいな能天気な精神では無く、
(良かった……自分と小此木だけじゃなくて……本当に良かった……)
道連れ……っと言ったら表現がおかしくなるが、自分と同じように周りから注目され、今後有名人になるのが自分だけじゃない事が喜ばしかったのだ。
「泥舟も、二人で乗れば怖くないよ!!」
現に、リナは上手い言い回しをしているつもりでいるのであろうが、本音を一切隠さずにだだ漏れな発言をしている。
「泥舟!?」
「うん!!」
ミィオは、リナの言った不穏な言葉に大声を上げて驚いてしまう。
いきなり、自分達の門出の船が大海へと威風堂々と突き進む豪華客船では無く、川に浮かべれば数分で海の藻屑もとい川の藻屑へと消える泥舟と言われれば誰でも驚くのも無理は無い。
(う~ん……随分ネガティブな発言ッスね……自分の方からいきなり自己紹介して来るから、どちらかと言うと元気っ子かと思ったんスけど……)
ミィオは、大きな声を出してしまった事に、一呼吸置いて落ち着きを取り戻すと、リナの顔を正面から見据え、
(……やっぱり元気っ子スかね?)
同じ女子であるミィオでも、リナの満面の笑みと、明るい雰囲気が非常に可愛らしく思え、とても暗くて不健全な子には思えなかった。
そして、ミィオがリナを正面から見据えるという事は、リナからミィオを見据えるという事であり、
(ミィオもツバメと同じで、東洋系なのかな……でも、雰囲気は西洋?)
黒い目に短く逆立っている黒髪、ボーイッシュな雰囲気は東洋系なのだが、顔の輪郭というのか、堀の深い顔立ちは、西洋系そのもので……まるで、ゲームのキャラクターエディットで西洋人を作って、それを髪色だけ変えたような感じであった。




