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僕は田んぼに囲まれた田舎道をクッキーと駆け回っていた。まばゆい太陽の光に照らされて辺り一面がきらきらと輝いている。僕の隣にいるクッキーは若く美しい姿だった。僕にも負けないくらい元気に走っている。しだいにクッキーの走るペースが上がる。僕が追いつけないくらいに。そのとき、クッキーの声がした。
“ありがとう、ご主人様。さよなら”
クッキーは言葉なんか話さないが、そう言っているのを感じた。地平線の彼方の光の中へ走って消えていくクッキー。
ちょっと待ってくれよ、クッキー。僕はそう思い、クッキーを追おうとした。
突っ走ろうと力んだ途端、僕は自分の部屋のベッドにいることに気が付いた。朝日が窓から差し込んでいる。
夢か。




