プロローグ編074/【上抜 吟芯(うえぬき ぎんしん)】サイト0/二次創作クリエイター募集6
如何にこの世界最強の【ラスボス】である【クアンニュア】であろうと出来ない事はある。
それが、この2回戦の勝負である。
【クアンニュア】の技術は高すぎるのである。
このままでは【本家】/【にゃにゅにょ作品】のレベルを大きく上回り、判定で負けてしまう確率が濃厚だ。
だからと言って手を抜くことは出来ない。
手を抜くことは【にゃにゅにょ作品】への冒涜である。
だから、負けるとわかっていても手を抜けない。
卑怯な真似も出来ない。
そうなると詰んでしまっている。
【クアンニュア】は、対戦相手の【僕っ娘】には勝てない。
【僕っ娘】は【にゃにゅにょ作品】の再現度に定評がある、【古参ファン】だ。
【僕っ娘】は、
『【クアンニュアちゃん】と言ったね。
悪いけど、僕は負ける訳にはいかない。
だから、勝たせてもらう。
悪く思わないでね』
と言った。
【クアンニュア】は、
『わかってるにゅあ。
正々堂々と勝負するにゅあ』
と言った。
強がりである。
実際は負けが濃厚で不安で押しつぶされそうな気持ちになっていた。
くじによる【お題】は、【にゃにゅにょ作品】の【カリカチュア】だ。
【カリカチュア】とは、人物等の性格や特徴を際立たせるために誇張や歪曲を施した人物画のことを言う。
全くの再現では無いとは言え、余りにも精度が高すぎれば、【プラス幅】に触れすぎてしまう。
だからと言って手は抜けない。
そんな感じで勝負をして、結果は・・・
『勝負あり。
勝者は、【僕っ娘さん】になります』
との非情の結果が。
【クアンニュア】は大粒の涙を流し、
『うっく・・・
うぅ・・・
【僕っ娘さん】・・・
うっく・・・
おめでとうござい・・・ますにゅあ・・・』
と言って勝者を称えた。
【僕っ娘】ももらい泣きして、
『うん・・・
うん・・・うん、うん・・・
ありがとう。
必ず、7名の中に入るから。
なれたら貴女に一番に作品を届けるから・・・』
と言った。
【クアンニュア】は、
『うっく・・・
ありがと・・・ございますにゅあ・・・』
と言って【僕っ娘】と握手をした。
何と番狂わせ。
優勝候補筆頭の【クアンニュア】が負けたのだ。
他の【ファン】は、
『大人げない・・・』
『勝ちを譲ってあげればよかったのに・・・』
『勝たせてあげたかった』
『可哀想・・・』
『マイナス面でのポイントで勝利してもねぇ・・・』
とか言って勝利した【僕っ娘】を批難したが、【クアンニュア】が、
『ぼ、【僕っ娘さん】をバカにするにゅあ。
【僕っ娘さん】は実力でボキュに勝ったにゅあ。
ちびっ子だからと言って手を抜かないで対等に扱ってくれたにゅあ。
【僕っ娘さん】こそファンの鏡にゅあ』
とかばった。
それを見た【ファン】達は、
『ごめんね。
私達が悪かったわ』
『悪かった。
【僕っ娘さん】、済みませんでした』
『ごめんして』
『良い勝負だった。
お互いファンの鏡だ』
と両者を称えたのだった。
【にゃにゅにょファン】が1つになった瞬間だった。
【吟芯】は、
『うんうん。
【にゃにゅにょファン】に悪い奴は居ないって事だね。
【クアンニュアちゃん】。
先輩としてボクチンは勝つから。
必ず勝利して君に捧げよう』
と言ってウインクした。
【クアンニュア】は、
『先輩、頼むにゅあ』
と涙をぬぐって元気よく答えたのだった。




