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(ファーブラ・フィクタイズム2)【オープス・パルマーレ】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編070/【上抜 吟芯(うえぬき ぎんしん)】サイト0/二次創作クリエイター募集2

 【にゃにゅにょさん】の【セカンド・フェイバリット・クリエイト・ユーザー】と言う二次創作の権利を貰うためのイベントに来ている【吟芯】と【クアンニュア】はオタクとしての先輩と後輩では無く、権利を争うライバルとなっている。

 ところで【にゃにゅにょ】とは如何なる存在か?

 それはこの世界に108名しか居ない、【虚を実と出来る正式なクリエイター】とされている。

 例えば、【絵画】を【アニメーション】の様にずっと動かしたり、

 【彫刻】に【命】を与え、誰かとの【子供】を生むことが出来る様にしたり、

 【音楽】に【意味】を与え、誰かの【思考】を丸ごと変えて悪人を善人に変えたり、

 【建築】に【創造の力】を与え、自動で【増築】し続ける事が出来たり、

 【工芸】では【フェロモン】を与え、相手を【魅了】させる事が出来たり、

 【インスタレーション】では見る物によってそれに適した映る光景を【変化】させたり、

 【ストリートアート】では、描いた【絵】が動いて移動したり、

 【デジタルアート】ではデータから現実に飛び出して来たり、

 【文学】では、言葉が意味を持ち、【動物】を捕獲させる事が出来たり、

 【舞台芸術】では、役者が力を持ち、実際には出来ない【表現】が出来たり、

 【映画】では、直接【脳】に、見ただけでは表現出来ない【表現】が感じ取れる様にしていたり、

 【テレビ】では、視聴者を架空の世界に誘ったり、

 【ラジオ】では、【リスナー】の思考が伝わったり、

 【漫画】では、【キャラクター】とコミュニケーションがとれて、【結末】を変える事が出来たり、

 【写真】では映った者が実際に歳をとっていったり、

 とにかく、普通の存在には出来ない様な事が出来、それがある一定水準以上の芸術性を持った者をそう呼んでいるのだ。

 【にゃにゅにょ】は覆面作家であるため、何者かは解らないが、そう言う技術を持った、超凄い存在なのは間違い無かった。

 【にゃにゅにょ】のイベントには、5000億を超える応募者が殺到し、抽選の結果選ばれた100名がここに来ている。

 抽選も【にゃにゅにょ】の【ファン】としての力量を認められた100名、つまり、【トップオタベスト100名】が参加しているのだ。

 だが、見た所、会場には100席に対して、101名来ている。

 誰か、招かれざる客が1名紛れ込んでいる。

 そう思えた。

 そんな中、

『ちょっと貴女。

 【ファンクラブ会員番号】のついた【ネームプレート】はどうしたの?

 それが無いとここに来ちゃ駄目なのよ?』

 と注意する声が。

 どうやら、女性ファン?同士が揉めている様子だ。

 揉めていると言うのは違うか。

 一方的に片方の女性が責められている。

 そんな印象だ。

 責めているのはボーイッシュな印象の女性だ。

 彼女の事は、【吟芯】も【クアンニュア】も知っている。

 【にゃにゅにょファンクラブ】会員ナンバー9、【ファンクラブ】の風紀委員長、【僕っぼくっこさん】だ。

 正直、彼女に睨まれたら、【にゃにゅにょファン】では居られないとされている。

 責められている女性は、ゴシックロリータ風の服装に青をベースとしたメイク。フリルのいっぱいついた日傘を差して、手には【ビスクドール風の人形】と【青いシャチ風のぬいぐるみ】を抱いている。

 責められている女性は、

『済みません、済みません、済みません、済みません。

 私、知らなくて・・・

 済みません、済みません、済みません、済みません・・・』

 と平謝りだった。

 見ていて痛々しく思ってしまう。

 たまらず、【吟芯】が、

『待ってください【僕っ娘さん】。

 ここは、【にゃにゅにょさん】の【二次創作】の権利を賭けた大事な場です。

 もめ事は良く無い。

 彼女も悪気があってそうした訳じゃ無いと思いますよ』

 と言った。

 【僕っ娘】は、

『何を言っているのですか、【会員ナンバー1】/【ぎんしんさん】でも聞き捨てなりませんよ。

 ここには100席しかないのですよ。

 どうするんですか?』

 と言った。

 【吟芯】は、

『ボクチンが立ってますよ。

 それなら良いでしょう?』

 と答えた。

 【僕っ娘】は、

『そんなの・・・』

 【認める訳には行かないです】と言う前に、

『【先生】、こんな所にいらっしゃったんですか?

 ここは【ファン】が座る席です。

 【先生】の控え室は別に用意していますから、こちらにいらしてください』

 と言う【スタッフ】の声が。

 そう。

 責められていたゴシックロリータ風の服を着た女性は、【ファン】では無く、本人ならぬ本物。

 【にゃにゅにょさん】そのものだったのだ。

 それに気づいた、【吟芯】は、

『どぅおぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?

 ご、ご本人様???』

 と驚き、【僕っ娘】は30歩後退して、土下座をして頭を地面にこすりつけ、

『も、ももももも、申し訳ありません。

 ま、まままままま、まさかご本人様だったとは・・・

 た、たたたたたた、大変失礼いたしました。

 これは腹を切ってお詫びを・・・』

 と涙目で詫びを入れる。

 ゴシックロリータ風の服を着た女性改め、【にゃにゅにょ】は、

『ま、まままま、待ってください。

 席を間違えた私が悪いので・・・

 気にしてないので謝らないでください・・・

 ホントにごめんなさい』

 とこっちも低姿勢で土下座して謝った。

 どうやら、やたら腰が低い人の様だ。

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