プロローグ編065/【息吹 獅狼(いぶき しろう)】サイト0/【関係迷宮】2
【獅狼】は色々試して見るが何も謎を解く事が出来なかった。
そこを見かねた【天羽】は、
「こういう時こそ、私を頼ってください。
私は、情報の【万屋】です。
今はわからなくてもわかるための手づるは色々もっておりますので」
と言った。
【獅狼】は、
「済まない。
頼めるか?」
と言った。
「もちろんです。
お代はお兄様からたっぷりといただいていると何度も申しているじゃないですか。
【謎解き】も【情報】の1つです。
ご期待に添える様に頑張ります。
少しだけ、席を外しますので、少々お待ち下さい。
失礼しますね」
と言って、その場を離れた。
ほんの十二、三分だろうか?
【天羽】は、戻ってきた。
【天羽】は、
「現場を離れ申し訳ありませんでした。
ですが、こちらも商売なので、情報源をお見せする訳には参りませんでしたのでご理解いただけると幸いです。
それで、答えは持参して参りました。
これから、【解答/解凍】して行きますので、少し離れてお待ちください。
・・・実は、この【関係迷宮】と言うのはそれほど珍しい現象では無いのでございます。
わりと各地で出てくる【都市伝説】の様なものでして・・・
地方によって【解答/解答方法】は異なるのですが、この地方での【方法】は3つまでに絞られるみたいですね。
つまり、一通り試せば、この【人垣の結界】は崩せると言う事になります。
ではまず、1つ目・・・
大きな音を立てますので耳を塞いでください。
良いですか?
カウントダウンで0になったら音を出しますので、最初から耳を塞いでください。
10、9、8、ハイっ」
と言ってカウント8でいきなり大きな音を立てた。
何故、
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0
と普通にカウントダウンしなかったのか?
それは、【関係迷宮】の不意を突くためである。
普通に大きな音を立てると宣言して、
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0
とカウントダウンしたのでは相手?に身構える余裕を与えてしまう。
カウントダウンを無視していきなり大きな音を立てる事で不意をついたと言う事なのだ。
だが、周囲の反応は、
「でさぁ・・・」
「だよねぇ・・・」
「それな・・・」
「うん、そう思う」
「バカだねぇ~、
あいつは昔っから・・・」
「そうそう・・・」
「面白そう・・・」
「そう、思うだろ・・・」
「だからさぁ・・・」
と意味のない言葉が繰り返されていた。
【天羽】は、
「・・・どうやら、これはハズレの様ですね。
まだ、2つ有ります。
次は、ちょっと匂いますよ」
と言って何かの準備をした。
すると急に激臭がした。
【獅狼】と同行していた【美亜】も、思わず、
「「うっ・・・」」
と顔をしかめる。
これは、嗅覚に語りかける事で、反応を見るという方法だったのだが、これが見事ビンゴ。
【人垣の結界】は消えた。
3つ目の【大きな風】を吹かせるまでも無く、【関係迷宮】はむき出しになった。
【天羽】は、すぐさま匂いの元を断ち、
「失礼しました。
ですが、成功です。
【人垣の結界】は解かれました」
と言った。
【獅狼】は、
「よくやってくれた。
ありがとう。
感謝する」
と言った。




