プロローグ編060/【息吹 獅狼(いぶき しろう)】サイト0/3人の【秘書】2
次にやって来たのは、三男【息吹 参朗】が任命した【中野 希望】だ。
【参朗】は、
「良いか、【希望】、
お前は俺の愛人の中でも選りすぐりの【性技】を持っている。
必ず、【獅狼】を籠絡しろ。
【獅狼】は優秀だ。
【獅狼】を味方に付ければ、長男という事で【市郎兄さん】、
天才という事で【時楼兄さん】、
この2人の跡目争いに俺も食い込める。
三男坊って事に甘んじている気はねぇ。
【息吹家】の家督を継ぐのは俺だ。
兄さん達じゃねぇ」
と【希望】に伝えていた。
【性欲】がおう盛な【参朗】は多くの愛人を抱えていた。
嫡男でもなければ、才能では【時楼】や【獅狼】にも劣る【参朗】は人一倍、後継者という事に執着していた。
まだ、他の兄弟には子供が居ないと言う事もあり、子作りに精を出していて、たくさんの愛人と性行為に及んでおり、数多くの隠し子を持っていた。
そんな中、最も、【性行為】が上手いと思っていた【希望】を【秘書】として起用し、【獅狼】を落とすと言う策を弄したのだった。
兄2人も少なからず、【獅狼】の才能を認めている。
だからこそ、自分の片腕とするため、父、【息吹 多糧】と祖父、【息吹 麗】からの勘当を解かせたいと思っているのだ。
正攻法でいっても兄2人には勝てない。
そう、思っているからの苦肉の策でもあった。
【獅狼】は、
「君も秘書なのか?
失礼だが、とても秘書には・・・」
【見えないのだが】と言う言葉を飲み込んだ。
【希望】は、
「そぅお?
私は秘書だよ。
秘書にしか見えないっしょ?
だってセックスの達人だもん。
社長と秘書と言えばバンバンやりまくりっしょ。
だから、紛れもなく私は秘書なんだよねぇ~」
と無茶苦茶な偏見を言った。
【獅狼】は、
「セック・・・
いや・・・
悪いが、君と性行為をするつもりはない。
俺には好きな人が居る。
心に決めた人が居るのだ。
だから、済まないが・・・」
と言った。
【希望】は、
「それじゃ、困るんだよねぇ~。
私ぃ~、君を虜にしろって君のお兄さんから言われてんだよねぇ~。
だから、してくれないとそもそも話にならないって言うかぁ~。
だからさぁ、しよっか。
ここでしよっ。
身体の相性を見る。
それが面接試験って事でいいっしょ?
絶対に満足させっからさ。
私の虜にならなかった男なんて居ないんだから。
君のお兄さんだって・・・あ・・・
これは内緒だったんだっけか?
まぁ、いいや。
やっちゃえば何でも一緒。
君とお兄さんは元々兄弟なんだから、兄弟になったっておかしくないっしょ。
って事でやろうよ。
ねぇってば。
良いでしょ?
私はお金より、身体が目当て。
だって君、イケメンじゃん。
だから、給料とか気にしなくて良いよ。
私はやれればそれで良いんだからさぁ~。
ねぇ~しよ~よぉ~。
お~ね~がぁ~いぃ~」
と身体を絡めて来た。
【獅狼】はこの手の女性は生理的に無理だと判断して、
「・・・悪いが帰ってくれ。
君とは一緒にやれない・・・」
と言った。
【希望】は、
「ちっ・・・
このヘタレがっ」
と言う言葉を残して去っていった。
秘書と呼ぶには余りにもおつむが緩すぎたと言うことだ。
当然これも拒否せざるを得なかった。




